『食の豆々知識』 Vol.101 大豆粉

「おやじダイエット部の奇跡」という本(マガジンハウス)が、売れています。

「『糖質制限』で、平均22kg減を叩き出した中年男の物語」です。

「おやじダイエット部」という言葉に衝撃を覚え、思わず購入して読んでしまったのですが(笑)、それはさておき、近年、糖質オフや糖類ゼロなどの商品をよく見かけ、糖質制限ダイエットなんて言葉もよく耳にします。

その、糖質を押さえるために今、大活躍なのが、大豆粉。

そんな訳で今回は、大豆粉の話。

 

● きな粉と大豆粉はちがうの?

きな粉は、大豆を焦がさないように、ゆっくりと炒って、火が通ったところで皮を除き、ミキサーで粉にしたものです。

大豆は、油分がおおく含まれているため、生のまま粉にしづらく、これまではあまり、使用されていませんでした。

しかし、近年、技術が進み、大豆のおいしさ、栄養を損なうことなく、粉にすることができるようになったそうです。

ので、大豆粉は生、きな粉とは違い、様々な料理に使用できます。

私は、以前から、アレルギー食の小麦粉の代用として、注目をしていたのですが、以前は大豆特有の青くさみやえぐみが気になり、使いづらいこともありました。

しかし、それも気にならない商品も増え、もしかしたら、米粉よりも使いやすいかも…。

 

● なんで、今、大豆なの?

近年、糖質の過剰摂取が問題とされています。

生活習慣病などの予防に、また、糖尿病などの食生活には、糖質を減らすことが重要です。

「糖質は、炭水化物から食物繊維を除いたもの」。

そう、つまり、炭水化物、ご飯や麺類を食べられないのです。

でも、ご飯や、麺類を食べないと、食物繊維もとれません。

そこで注目をされたのが、糖質が少なく、低炭水化物食材な「大豆」。

小麦粉に比べ、糖質を75%もカットできます。

さらに、大豆は食物繊維が多く、また、カルシウム、鉄分、ミネラル、ビタミンB、Eなども豊富。

大豆粉は、大豆の栄養素のままで使いやすい粉にされています。

また、大豆麺や大豆ドーナッツなどの製品も様々登場しています。

なので、今、大豆麺を使用したラーメン屋も人気です。

「4年ぶりにラーメンを食べられた!」という食事制限をされているお年寄りの方もいらっしゃるとか。

 

● ところで、糖質と糖類って何がちがうの?

栄養表示基準によると、「糖質」「糖類」は以下のようになります。

「糖質」とは、「炭水化物から食物繊維を除いたもの」の総称。

「糖類」とは、「単糖類・二糖類」の総称。

つまり、わかりやす~くいうと、炭水化物=糖質+食物繊維であり、糖類は、糖質の中に含まれる、砂糖そのもの、みたいな感じです。

かなりアバウトですが(笑)。

なので、よくある「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」は、違います。

糖質を除かなくてはいけなかったら、糖分だけでは、除けないということですね。

私は、よく、食生活にすごく気を使っていそう、と言われますが、実は、ファストフードやカップメンなどジャンクフードが大好きです(笑)。

大豆麺や大豆粉を使ったおかしなど、それはそれでおいしい、と思えるものもありますが、やはり、白いご飯も、小麦粉を使用した麺類も食べたい。

何ごとも食べすぎ、飲みすぎはよくない、ということですよね。

年取って食事制限しなくてはいけなくならないよう、気をつけよう、と思う今日この頃。