『食の豆々知識』 Vol.133 もやし

先日、息子と娘を連れて出かけた帰り。

電車の中にいるときから、「ねぇ~、今日のおやつ、なに~。」

とうるさく・・・。

しょうがないので、駅に着いて、1人\100まで、スナック菓子以外、という約束でおやつを買ってあげることにしました。

娘は、悩んだ末「ソフトツイスト」。

息子は、「オレ、もやし。

1袋\40くらいなんでしょ?

2袋も買えるじゃん。

オレ、おやつ、もやし炒めがいいや。」

「・・・。」

なんか違くないか?(笑)

ということで、今回は、もやし(笑)。

 

●もやしに種類があるの?

もやしは、緑豆などの豆を発芽させて育てた、いわゆる「スプラウト」のひとつです。

その原料の豆によって、種類が変わってきます。

「ブラックマッペ(黒緑豆)」を原料としたもやし。

この豆の和名を「けつるあずき」と言います。

豆の表皮が黒く、細くて長いのが特徴。

次にでてくる緑豆もやしに比べ、水分が少ないので、炒めても、シャキシャキした食感が残ります。

原料コストが安いので、昔からもやしといえば、これがほとんど。

「緑豆(グリーンマッペ)」を原料としたもやし。

最近では、このもやしも主流なってきました。

「緑豆もやし」と呼ばれてちょっとだけ、ブラックマッペより高価なような。

軸が太めで水分をよく含み、シャキシャキした食感です。

「大豆」を原料としたもやし。

「豆もやし」と呼ばれています。

軸は太く、豆がついているのが特徴で、歯ごたえもあり、豆のうまみもあります。

韓国料理のナムルには、これがかかせませんね。

ちなみに、もやしの白さは、日光に当てず暗室で育てる「軟白栽培」によるもの。

かつては、もやしを白くするため、漂白剤を使用していたそうですが、現在では禁止されているため、漂白されたものは出回っていません。

 

●もやしってすごい?

最近、「もやしの栄養がすごい」と話題です。

確かに「スプラウト」と考えれば、栄養は詰まっていそうです。

もやしに含まれる栄養は、「ビタミンC」「食物繊維」「カリウム」「ビタミンB1」「ビタミンB12」「カルシウム」「鉄分」そして、「アスパラギン酸」「アミラーゼ」そして「ポリフェノール」だとか!!

さすが優秀野菜と言われているだけある。

1日に2㎏くらい食べていれば、必要な栄養がとれます。

ん?

2㎏?(笑)

そうですね。

さまざまな栄養を含んでおりますが、100gの含有量は、実はさほど多くありません。

ビタミンCをたくさんとりたいなら、赤パプリカをかじった方が簡単です。

でもなんだったか、TVで、野菜を\100あたりに換算すると、いちごよりもビタミンC
の含有量は多いとか言ったような。

なるほど。

人気料理サイトクックパッドでのもやしのレシピはなんと29000品。

コストパフォーマンスや手軽さなどから考えた場合、やはり、もやしは優秀野菜なのかもしれません。

ちなみに、おわかりかと思いますが、豆もやしが1番栄養価が高いです。



●もやしは生で食べられる?

その前に。

調理する時にもやしは洗わない方がいいの?と聞かれました。

現在は、漂白剤も使われていませんし、無農薬で育てられ、集荷時に洗浄されています。

洗いすぎるとビタミンCも流されてしまいますので、洗わなくても大丈夫です。

ただ、ちょっと匂いなどが気になるので、私は、さっと洗うようにしています。

そして、もやしは、重ねて言いますが、水栽培で、農薬も使っていないので、生のままでも十分おいしくいただける野菜です。

でも、もやしの袋を見たことありますか?

そうなんです。

野菜なのにめずらしく賞味期限が書いてあるんです。

もやしは、足が早い(ダメにあるのが早い)ため、スーパーなどで売られている商品は、生で食べると食中毒を起こす危険があるからとのこと。

なので、メーカーとしては、「必ず加熱してください」と言っている訳です。

でも、フォーなどには、生のもやしを入れて食べたい私・・・。

この辺は自己責任かと・・・。

あ、こんなところで、こんなことは言っちゃいけませんでした・・・。

昔から、色白く、ひょろっとした子供を「もやしっ子」と言っていますが(あれ?最近その言葉そういえばあまり使われていない?かも?)、もやしが大好きで、おやつにまでもやし炒めを食べようとする息子・・・。

まったくもってもやしっ子ではありません・・・。