『食の豆々知識』 Vol.195 陰虚体質

この夏はちょっと1日失敗し、かなりの日焼けをしてしまいました...。

その日の夜から、日焼けをなかったことに、と、ビタミンCをたっぷり補給。

そして、AとEでリカバリーに努めてまいりましたが、今度は乾燥が始まる前に保湿の準備もしなくてはなりません...。

そんな肌の状態と同じようなことが、身体の中でもおこっています。

夏の暑さや疲れにより気血を失ったうえ、これからの乾燥で、身体の中の潤いを必要としている状態です。

ですので、「陰虚体質」の方は、この時期、特に気をつけなくてはなりません。

ということで、今回は体質シリーズの「陰虚」の話。

体質判断チェックシートは過去の回にのっています。

ぜひ、ご自分の体質をご確認ください。

 

●陰虚体質とは

身体を潤しながら養う「陰液」が不足し、身体の内部から熱性の症状が表れている体質。

ほてり、のぼせ、暑がり、めまい、耳鳴り、口渇、目や鼻の乾燥、寝汗をかくなどの症状が特徴です。

つまりは、身体の必要な液体が不足することで、身体の中が沸騰状態になり、その熱があがってきている感じですかね。

舌は、乾燥して、赤く、舌苔がほとんどないことが多いです。

女性は、男性に比べ、もともと陰虚体質であり、更年期にもこの症状が強く表れがちです。

また、塩分過多やストレスが多い方も、この体質になりやすいといえます。

 

●陰虚体質の薬膳処方

まずは、身体を潤す作用のある「滋陰類」の食材を使用しますが、補血作用のある「陽血類」のものも一緒に使うことが多いです。

また、陰虚には、内熱の症状も表れるので、清熱作用のあるものを併用します。

辛いものは、熱をだし、汗と共に身体の水分を出してしまうので、控えるようにします。

ただし、この時期、クーラーや冷たいものの摂取により、身体の表面は熱いが、内部は冷えているという方も増えていますので、きちんと自分の身体と向き合って確認することが大切です。

 

●陰虚体質によい食材

今までに何度も出てきていますが、確認です。

滋陰類:ごま、牛乳、ゆり根、卵、豚肉、牡蠣、ホタテ、クコの実など

養血類:人参、ピーナッツ、ほうれん草、タコ、イカ、レバーなど

これらを組み合わせて、更に症状にあわせて、清熱類(セロリ、きゅうり、トマト、豆腐など)の食材と合わせ、摂取するようにします。

滋陰には、白いものがいい、とも言われます。


滋陰類で、有名な食材は、白きくらげです。中華のデザートなどに入っているくらいで、なかなか摂取するチャンスがありません。

また、すっぽんも効果が強いと言われています。

そして、鮑や烏骨鶏も...。

私は、頑張って、卵とか、ごまとか、牛乳とかをとるようにします...。