『飲食店 繁盛ダネ!』 その十七

今月は、私が直接担当している顧問店が二件新規でオープンします。
オープンするには、暮れを控えてちょうどいい時期(慣れた頃に年末の繁忙期を迎えるのは計画的にも安心)です。ただし今回の一軒は実は仕方なくこの時期になったのです。
ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが、先月東京で大豪雨がありました、中でも杉並、中野は河川が溢れてタイヘンだったのです。道路にあるガードレールの高さまで水につかってしまった地域の真っ只中のしかも地下に位置していたのがその店でしたからもう惨憺たる状況でした。私も自分の目で確かめましたが、全てのものが使用不能になっていました。
「全面改装にスタッフの給料、その他諸々・・・」経営者というのはこんなリスクも背負って頑張ってるのだと強く再確認させられました。
 状況を聞いた私が最初に発した言葉は「保険会社には連絡しましたか?」でした。というのは地下の店舗は“水周りが悪い”というのは私の経験則でもあり、お付き合いする経営者の皆さんには「地下はトイレの詰まり、上階からのミスによる漏水、台風・豪雨による雨漏り、水道周りの故障などが発生しやすいので、それらを補填できる保険に入っておいてくださいよ」と必ず言っているからです。
その社長は「はい、地域的にも危ないのが分かってましたから入っています」と答えましたので一安心していたのですが、なんとその後「代理店から勉強不足で水害について保険金が出ない保険を契約していましたと連絡がありました」との仰天TELが入りました。
「勉強不足!そんな馬鹿な担当者のせいで保険金が出ないなんてふざけたことがあっていいわけがない!」保険に加入する際、担当者に勧められたままに契約する方は多いのではないでしょうか。あの細かい約款を読んでいない契約者なんか腐るほどいるものです。だからこそ保険会社には金融商品販売法に基づく説明責任があるわけです。
これはわたしの出番かなと思い、その後保険会社の本社の方との話し合いに参加せていただきました。今現在は良い方向にすすんでいるのでやれやれです。皆さんの保険は大丈夫でしょうか?代理店の方を信頼して契約したのは結構ですが、一度約款をじっくり眺めてみるか、代理店の方に保険の範囲など確認してみるのも必要ではないでしょうか。
今回から発注購買機能について述べるつもりでしたがゴメンナサイ次回からにさせていただきます。