『飲食店 繁盛ダネ!』 その二十五

 先日、顧問店に訪問時、その店のオーナーがこんなことを言っていました。
「雑誌(P)を読んでいたら、世界中で働く意欲が一番弱い国が日本だそうですよ。二番目がインドでその次が・・・まったく日本はどうなっちゃうんでしょうね」
 カースト制度のような階級社会のインドと違って、頑張れば上にどんどん上がれるはずの日本が、一番働く意欲が無いとは悲しい現実ですね。でも信じましょう、きっとトップの熱意が意欲を引き出すことができることを。

人材(財)の定着

 東京世田谷区の顧問店のHでは、毎月の指導日に社長との打ち合わせが終わると、店長以下3名の面談教育を行いますが、もう始めてから3年を過ぎています。先月の報告、反省そして現状の問題報告、対策の打ち合わせと長いときは3時間を越えてしまいます。ここの従業員は常に仕事に対して誠実で真剣です。長時間労働にもかかわらず根をあげることなくしっかりと定着しているのは頭が下がるおもいです。
 なぜここの従業員は定着率が高いのでしょう。それはやはり社長の考え方、方針が皆に根づいているからです。常にコミュニケーションをとる手段を講じているのです。例えば、それぞれの従業員とは一週間に一度必ず食事会をします。その時に奥さんがいる人の場合は奥さんも一緒に同席してもらうことも少なくありません。一年に2回は旅行やレクリエーションを行います。また私のような専門家を呼んで毎月会議&勉強会を開くのですから、その費用もさることながら自分の時間もかなり取られているはずです。しかし彼はこう言います「私が現場から抜けることができて3店舗まで広げることができ、なおかつ社長として存在できるのは彼らのおかげです。できるだけ彼らの考えを聞いてやりたいし、感謝の気持ちを何かで還元してやりたいんです。まだまだ待遇面など褒められた会社ではありませんが、週休2日をはじめその他のことも実現できるようにしたいですね。」
 こんな社長の気持ちをホントに従業員が理解しているのでしょうね。定着するはずです。  1日教養1日休養の週休2日制、是非実現できるようお手伝いするつもりの石田です。
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