石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その五十九
中国のモーターショーで中国が驚きの車を出品していました。
ロールスロイスのそっくり車です。
全てのデザインがそのまま、細かいマークまで同じです。
国際的な展示場でもちろんロールスロイスもそこにあります。
担当者は「これは完全なる当社のオリジナルです」と言っていましたが、こんなサプライズに誰が納得するのでしょうか。
たしかにどんな新しいものもそれまでのモノを多少マネたり、ヒントにして現れるものです。
純粋な発明や新発見は稀な奇跡だと思うのです。
ですが、そっくりそのまま、単なるモノマネをつづけているうちは中国の力はまだまだニセモノですよね。
パクリ屋で終わらずオリジナルで個性を創れ
素人の方で飲食店を始めると、個性はなかなか表現できないものです。
デモシカで始めた方はなおさらです。
そんな方に出会うと石田は
「今日から、売れてる店、評判店、その商品をできるだけ見てください。
その中で頭にピンと来るモノや“好き”と感じたものがあったら、パクリなさいよ。
構築や商品開発は時間と労力がハンパじゃなくかかるものです。
専門家に頼んだら凄い金額ですよ。
ましてや儲けるシステムを作りあげるなんて数千万です。
だからFCなんて500~1000万円も取るけど、それでも成功を約束するわけではないんです。
まず安く、短期間で個性を出すにはパクってパクって“恥”は捨てましょう」
なんて言ったりします。
でも勘違いしないでほしいです。
そんなやり方はいつまでもつづけたらダメで「恥」は「恥」なんです。
つづけているうちにそればかりが戦略になり、日本中探し回って、結局アナタの店って自分のモノは無いのですねってお客様に思われちゃったら本末転倒です。
パクって本物より上へ行くか、そこからオリジナルで新しいモノを創れるようになるのがやっぱりプロでしょう。
かつての日本はそうしたから経済大国になれたんじゃないでしょうか。
中国がそこに気がつくようになったらホントに怖いですね。
それこそ実力ですから。
皆さんのお店もホントの実力をつけておられますか。
販売促進などの時期にお客様を呼ぶイベントの材料として他店のモノマネを始めたことが、何回かの経験のうちに小手先のテクニックとして定着してしまうと中国を笑うことができなくなってしまいますね。
全体コンセプトから連動したグレイトメニューの開発・アトモスフィアの確立を目指しましょう。