石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その104

が明けたと思ったら、あっという間にもう2月。

節分で恵方巻きの騒ぎが終わったと思ったら、街はチョコレートの嵐で大騒ぎ。

「日本人っていうのはごった煮の文化だな、キリストも釈迦も八百万の神も、なんでも騒いで楽しけりゃいいんだな。無邪気というかバカというか、乗せられているのがわかんねえんだな。ケッ・・・」

「つまんない人、それ、コンサルタントの言葉!?」

なんだか毎年同じような会話があるような気がして黙りました。

人よりもいち早くトレンドを探り、情報に耳を傾け、その先を想像するのが商売人だとすれば、マインドになってしまったいくつかの国民的行事の中にも次を想像するヒントもあるはず。

やっぱり捨て置けませんね。

そんなわけでデパートのチョコレート売り場を歩いてみたら、あるわあるわ、新作あり、奇天烈なものを含めアイデアチョコがいっぱいです。

「こりゃ楽しいわ、皆考えるもんだな」と実感した次第です。

飲食店も負けてはいられませんね、何かいつもアイデアを考えないとですね。

 

『マインドの流れに乗るだけでなくアイデアで誘導を』

「なんでエビスビールの日が2月25日なの?」

サッポロライオンのビアホールでイベントをやっていたので、思わずスタッフの方に聞いてみました。

「あ、すいません、私もよくわからないので聞いてまいります」。

解かっていて欲しいなと思いましたが、対応が優しく気持ちが伝わる言い方だったので気にはなりませんでした。

それにそれほど知りたいことでもなかったですから・・・。

ややあって「先ほどのご質問の件ですが、エビスビールが販売を始めた日が2月25日だったからだそうです」とスタッフの方が説明にこられました。

「ああ、そうなんですか、ありがとう」。

些細なことでも、何かきっかけがあれば、会話が生まれる。

会話が生まれれば、お客様と話をする機会が増える。

そんなコミュニケーションをもつことが今の飲食店は大事なんじゃないでしょうか。

お客様との小さな接点から大きな絆が生まれるとしたら、その機会づくりは重要なことです。

「ハンバーグの日」、「とんかつの日」、「パスタの日」、「コーヒーの日」とそれぞれ記念日が制定されていますが、お店の任意の日「○○○の日」があってもいいですよね。

店の記念日「○○○の日」が日本人大好きのイベントの日になるわけです。

石田は「素敵なプレゼントがありますよ」というエビスビールの日のイベント(注文1杯につきくじ1枚進呈)に乗せられ、いつもよりも飲み過ぎて気持ちよくなってしまいました。

あ、ちなみに当選して貰ったのは「次回使える100円券」でした。トホホ。