石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その223

「おめでとう、今年もよろしくね。」

「こちらこそ。今年こそ体重を落として健康的にならないとね。」

「年始からそれを言うかね。

わかっていますよ、やるべきことはわかっているんだから。」

「わかってないわよ!

食べ過ぎないで、お酒を控えて、運動を少しはすることよ。」

「わかっちゃいるけど、難しいの。

ハイハイ努力します。」

「気をつけないと、病気になったらどうするのよ。」

今年も奥神様の口から、説教で始まった我が家ですが、確かにやるべきことをやらないで、後悔の出来事が起きてからでは遅いですね。

経営の仕事もやるべきことが先送りになって、懸念として残っていることがあるといけません。

皆様のところは大丈夫出だと思いますけど。

 

【やるべきことが先送りになってはいけない】

飲食店経営にとって大切なこととして、〈リピーターの獲得〉ということが言われますね。

新しい依頼をいただいてお店に伺うと、よく聞くセリフがあります。

「ウチの店に来るお客様は、皆さん料理を褒めてくれるんですよ。」

「『いいお店ですね、また来ます』って言ってくださるお客様が多いんです。」

そして、こう続きます。

「でも、なかなか次のご来店がないんですよ。

スタッフの教育もしていますし、ターゲットを考えて、好まれるサービスもしているんですがねえ。」

確かに商品も良く、接客も問題なく、店の雰囲気も悪くないのにリピート客が少ないと、お手上げの気持ちになってしまいますね。

何が悪いのでしょう。

そんな時、私はこう申し上げます。

「お客様との絆づくりを何かやっていらっしゃいますか?」

お客様の足が店に向かわない理由は、お客様の心の中にあります。

例えばこんな理由です。

〈距離が離れていて、わざわざ行くのが面倒くさい〉

〈きっかけがなくて、何となく、行かなくなった〉

〈店を忘れていた〉などです。

料理がおいしい店や雰囲気のよい店、接客が普通によい店は、今の時代たくさんあります。

お客様が行動に移す理由は、その店が思い浮かぶかどうかなのです。

つまり、お店を思い出してもらう手段を講じていないということでしょう。

例えば・・・、

ポイントカードは発行していますか?

ポイントカードを持っていればそのカードを見ただけで思い出してくれますね。

スタンプが溜まっていれば達成しようとする方も出てきます。

クーポンを配ったことはありますか?

それがあれば使わないともったいないと思う方もいらっしゃいます。

DMを最近送っていますか?

ハガキや封書が来れば思い出す方もいらっしゃいます。

デジタル全盛の今、手書きで送ってみてはいかがでしょう。

温もりを感じて内容をしっかり見てくれるかもしれません。

  1. 店のコミュニティーを作るようなイベントや特別な会員登録グループを作成するような活動をしていますか?

    このようなコミュニティができれば、お店をファミリーと感じて応援してくださいます。

    そして、自然とサポーターとして、お店の認知度を広げてくれます。

SNSを利用していますか?

インスタグラムやTwitterは20代までは70%の人が利用しています。

30~40代は多くの人がFacebookを利用しています。

投稿することでお店を思い出していただけることも多いのです。

手を付ければ、さほど難しくないことで、一定の効果が期待できることはわかっているのに、“やるべきことを先送り”していてはいけませんね。

イロイロ大変ですが、今年も頑張りましょう。

負けないでくださいね。

ではまた。