販売促進 第2回 『おすすめメニューを作る』

あなたのお店に『本日のおすすめ』メニューはありますか?なかったら大変な損をしていることになります。これこそ、お客様も喜び、お店のマンネリ化予防や客単価アップにも貢献する、大切な販促メニュー戦略だからです。積極的に行うことが大事です。

どんなお店でもすぐに始められるこの「おすすめメニュー」の導入は、大きな成果を4つ期待することができます。ひとつめはなんといってもお客様の心に『新鮮味』を与えることができるということ、メニューを全品制覇していなくともお客様はメニューブックに見慣れてくると<飽き>を感じるものです。定番メニュー以外のおすすめメニューがあればその店に対する印象はひとあじ違ったものになるでしょう。つぎに2つめとしてお客様だけでなくお店のスタッフにも良い影響を与えることになります。毎日メニューのことを考えるわけですからマンネリ化した店内が活性化されるわけです。これは一例ですがアルバイト・パートを含めた全スタッフに月一品のメニュー提案を義務付けコンテストを開いて楽しんで取り組んでいるお店もあります。採用された商品の売れ方が良ければスタッフも嬉しいものです。さらにグランドメニュー以外のものがあるということはお客様に対してもう一品の注文を取るチャンスがふえることにもなりますから「いつものメニュープラス1品」つまり客単価アップという、3つめの成果も得ることができます。最後の4つめの成果は既存メニューの食材をうまく使い回して商品開発すれば「食材ロス」という原価の敵を防止、解消することができることでしょう。

これだけの成果があるのですから、早速「本日のおすすめメニュー」作成に取り掛かりましょう。作成上の留意点をあげておきますので参考にしてください。
  1. 日付を入れましょう

  2. 日付を入れることによって、毎日変えざるをえない状況がそれに関わるスタッフ(もちろんオーナーにも)に確実に認識させられます。メニューを総入れ替えする必要はないが半分は変更して毎日リフレッシュしましょう。
  3. 価格設定は三段階

  4. 300、400、500、600円などの追加注文がお客様の負担にならない価格帯と自店の中心価格と同レベル、そしてたまには贅沢したい気分にさせる高価格帯の3段階体制にするのも効果的です。
  5. おすすめのなかのおすすめ

  6. 最低でも3,4品できれば7,8品を考えますがその中でも特に強調できるものがあればマークなどを付けて目立たせましょう。
  7. 旬のメニューをできるだけ入れる

  8. 季節感のあるものを入れることでお客様の印象はかなり良くなります。
  9. グランドメニューからのピックアップ

  10. 既存のメニューから、粗利が高く良いメニューなのに出数が少ないメニューを探し、場合によっては低価格で提供しましょう。