販売促進 第8回 『販売促進活動は年間計画から!』

本来ハンソクは、場当たり的に行うのではなく年間計画を組んで行うのが効果的です。
その場合。月の催事、季節、店の節目(周年や創業など)地域の行事、その年の関心事項(オリンピック、博覧会など)を考慮して計画します。
もちろん自店のコンセプトを崩さないことも、大切なことですね。ですから客層も当然考慮に入れなくてはなりません。さらに言いますと、対費用効果も計算しながら内容を発想していくわけです。
費用は個人店さんの場合、大型チェーン店などのように4~5%も使っては大変なことになってしまいます。年間を通して2%前後を目安にして考えることです。
全ての月にハンソクがなければだめと言うわけではありませんから、ある月は5%、ある月は1%、まったく何もやらない月もあるというようにトータルして年間で考えればよいのです。
内容については、スポットで行うイベント販促、旬を売る商品販促、年間を通して行うレギュラー販促、年間の中で稼ぎ時である時期に行う定番販促などを入れ込んでいかなくてはなりません。
また、費用を考えるときには宣伝手段が重要になりますね。口コミ、メール、電話、DM、折込チラシ、配布チラシ、配布ティッシュ、サービス券、パンフレット、ステ看板、雑誌(フリーペーパー、ミニコミ誌など)、新聞、ラジオ、TV等々いろいろありますができるだけ有効なものを使いたいですね。ラジオ、TVなどと聞くとそれだけでしり込みする方がいらっしゃいますが、うまく活用した方が私の顧問店さんにいらっしゃいますのでちょっとご紹介しておきましょう。

埼玉県H市のレストランHで「栗のプリン」を開発した時のことです。テイクアウトもできるように容器も選定し、ラベルも作り商標登録もしました。のぼり旗を作って店頭にもはためかしました。
「もう一押し何かほしいなあ」と言う私の無責任?(笑)な一言でH社長は動きました。そのプリンを抱えてFMラジオのスタジオに乗り込んだのです。
「いつも聞かせて楽しませていただいているお礼です。皆さんで召し上がってください」
相手もいつも聞いてくれている聴取者(あ、今はリスナーですね)を無視できないんですねえ。その日の放送は30分のうち12分が「栗のプリン」のことになってしまいました。その後の売れ行きは言うまでもありません。
販促手段は金をかければいくらでもやることはできます。最小限の費用で最大限の効果を出すのが難しいわけですがそのためには前もって充分考える時間を持たなくてはなりません。ですから年間計画が必要なのです。計画ができたら2ヶ月前から準備に入るのが望ましいですね。もう今の時期はバレンタインを越えて歓送迎会ですよ~。
ダイジョウブですかあ!がんばってください“