KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.2

今回は、店舗視察診断の出来事に触れたいと思います。

都内で複数店舗展開している中規模の一般的な居酒屋さんです。

スタッフの商品知識の重要性について一言!

みなさんの お店ではスタッフ教育の中で、商品知識についてどれだけの意識を持って取り組んでいますか?

(今回の ケース)

私と同僚スタッフと訪問です。

まず、ファーストオーダーで飲み物と料理の注文 。

程なくするとお決まりの生ビールとお通しが運ばれ、次第に料理が揃い始めたのですが、なんと注文の料理とお通しがほぼ類似した料理です。

「なんだ 一言言ってくれればいいのに」。

こう思うのは私だけでしょうか?

みなさんもこんな体験をしたことが、あるのではないでしょうか?

昨今、 大手チェーンなど、お通しのキャンセルを取り入れている時代になってきているなかで、お通しはありがたい金庫番メニューです。

そのメニューががっかりで残念メニューになっていては困ったものです。

料理の付け合わせ・味など、他の料理と同じ物になってしまうことはありがちな事ですが、メニューブックが全て商品写真入りのものは、まずないでしょうから、お客様が全ての情報を知ることは不可能です。

オーダーリングの時にスタッフの方の一言(アドバイス)がある事で、お客様は料理を選ぶ楽しみが増え、味・種類のダブルブッキングを避けることができ、更にお店からはお勧めメニューなどの案内も出来るでしょう。

この事でも解るように接客において、商品知識がしっかりと身についていないとお客様が満足をして頂ける事は、決してないのです。

タイムリーな日替わりメニュー・お通し・おすすめ商品など、朝礼や連絡ノートを使い、情報共有をしっかりと実行しましょう。

前述の居酒屋さんを反面教師にすることで、競合店との差別化や気配りの出来る接客を取り入れる機会になるのではないでしょうか、原則5Sのスタディです。

スタッフにしっかりと商品知識を身につけてもらいましょう。

【模範店例】

☆某ラーメン店

私:「○○ラーメンとトッピング卵」

お店:「お客様、○○ラーメンには卵が付いていますので、キャベツのトッピングがおすすめです(よろしいかと思いますが・・・)」。

私:「そう、じゃ、キャベツのトッピングで。」

※なかなかやるね~、すばらしい。となるのでは・・・。