KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.3

最近気になる事。

♪ピンポーン♪ や ♪キンコーン♪など、飲食店の店内で鳴り響いている、呼び鈴の音。

よく 耳にしますよね。

最近ではベルが、ファミレスや居酒屋の飲食店では当たり前になってきていますが、これに関するオペレーションの取り組み方が問題なのです。

まず、ホールスタッフの意識が低下しているのではないかという事に、気が付いて欲しいのです。

ベルが鳴らなければ何も行動出来ない人、何も気が付かない人、こんな接客係が増えてはいませんか?

以前は 、店内でカラァーンと氷の音が響けば、お客様のお冷やが 空なのだと水を継ぎ足しに行ったり、水の継ぎ足しをしながら次の仕事(灰皿や下げ物etc.)を探し、タイミングを見計らって追加オーダーを受けたりしたものです。

業界が長い方は思い出していただき、これからの方は接客を見直すひとつのヒントにしてくださいね。

反対に呼び鈴を導入していない店舗は、更に要注意なのです。

最近のお客様は料理などの注文の時、普段から慣れている呼び鈴を探し、無いことに気が付くと「すいませーん」や「お願いしまーす」などと呼びかけます。

中規模店舗や個室風の内装の店では、接客係がよほど気を配っていないと声が届かず、スタッフが気が付かない事が多く、お客様の待たされ感 ・イライラ感が倍増し 、「ベルぐらい置けばいいのに」なんて事になります。

店舗によってスタッフのポジション配置や、客席に意識を高めないと低レベルの評価になるなど、最近の飲食店は、呼び鈴ひとつのことでお客様の求める接客が変化したりするので、非常に気を使わなければいけません。

また、同じテーブル上の事でもう一つ、最近、節約の為かテーブル上のカスターセットの不備が飲食店で見受けられます。

例えば、爪楊枝をキャッシャーやステーションに置いて対応していませんか?

お客様は、テーブルになければスタッフを呼び「つまようじをください」と頼みます。

頼まれたスタッフは、対応する為にサービスが煩雑になります。

数少ないスタッフで対応しなければならないなか、いままで常識的にテーブルの上にあったカスターセットの備品がない等の不備があると、セルフサービスを取り入れている店舗でない限り、効率よく節約したつもりが、逆にサービスオペレーションを複雑にするなどの新たな問題が現れることになりますので要注意でしょう。

今一度、自店舗の呼び鈴を含めたテーブルの上を確認しながら、オペレーションを見直してみませんか。