KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.16

秋も深まり、ぐ~っと冷え込み始めましたね。

季節の変わり目、体調管理に要注意ですよ。

具合が悪いと、最良の戦力になる良い笑顔ができませんからね。

笑顔なき現場に人は集まりませんよ。

さて今回の現場の眼は、まさにお客様目線について考えなければいけない店舗での出来事です。

先日、店舗チェックの依頼を受けて訪問しました。

そこで、まず、びっくりしたのは、店舗回りファザード周辺に、営業中にもかかわらず、業者からの納品物が置きっぱなしにされていたことです。     

店側は「少しくらいは大丈夫」と思っているのでしょうが、なかには生鮮食品も含まれていて、それがそのまま店の外に放置されているのですから、飲食店にとっての基本中の基本、食の安全のルールが守られていないということになります。

お客様目線で見ても、「これ口に入れる物だけどなぁ」と不快に思う人もいるはず。

これでは安心安全どころか、不安が一杯。

これだけでお客様が店に入らない原因になりますね。

ほんの少しの油断が食中毒・食あたりなどの事態を招くケースもありうるのです。

そんな事態になれば、飲食店にとっては、まさに死活問題。

即、改善が必要ですね。

次に店内に目を向けると、厨房やパントリーがお客様目線から丸見えで、既成品の食品やドレッシング等が容器やラベルそのままで、無造作に置かれている始末です。

決してNB商品が悪い訳ではないのですが、お客様はその店の商品に期待しているのに、既製品では付加価値がまったく失われてしまうもの。

あからさまに既製品だとわかると、店の味や商品が好きで来店して頂いているお客様は、ちょっとガッカリするのではないでしょうか?

見せたいもの、見せて良いもの、見せてはいけないものを、選別しなければいけませんね。

こう行った事にも気配りをすることが、接客サービスの基本なのですから充分注意しましょうね。

店側の人間はつい店舗目線になってしまいがちですので、責任者の方はいま一度、毎日場所を変えながら、店内客席に座り、辺りを見回しお客様目線を取り戻してください。

必ずや気付きがありますから、悪い点、気になった点はすぐに改善実行してください。

店が考える以上に店は見られています。

日頃からの整理整頓で、クレンリネスを心掛けましょう。