KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.64

早いもので今年も残す所1ヶ月を切ってしまいましたね。

年末、年始の繁忙期に向けての準備や人員のシフトは、万全ですか?

飲食業界の短期アルバイト等の求人募集は、特に繁忙期は、人の奪い合いが激しいので、
計画的に媒体の確認や原稿チェックをして、安定した人材確保を進めなければなりませんね。

人材不足でサービスの低下や本来の売り上げの確保にも影響がないように、充分に気をつけていきましょう。

人手不足は、命取りと肝に命じて!

チェックと云えば…。

現場をチェックしていると、調理担当者の料理に対する姿勢に問題のある方に度々出会います。

特に忙しさの中ではおきがちですが、日常的に調理している商品だと味見をせずに仕上げ、そのまま、お客様に提供したり、味の変化に気がつかないままで平気で流れ作業になってしまっている人を見かけます。

レシピ通りに仕上げているからと安心しているようですが、仕込みの段階でのミスや間違え、手抜きが出てくる事もあるでしょう。

決められた調理方法で仕込みをしているハズ、いつもの味になっているハズでは、心配ですよね。

最後の仕上げの段階でチェックを怠ると全く違う味になってしまっていた、なんてこともあるでしょう。

最後の砦での要チェックが肝心要ですよ。

おもてなしの気持ちがあれば、味見をしない料理を提供するなどあり得ませんね。

おもてなしって、こんな大事を忘れて形だけでは通用しませんから。

チェックでもう一つ。

気をつけていただきたいのが、先日、顧問先で起きた事例ですが、予約の受け方で問題が発生しました。

どこの店でも起こりうることですが、15名様の団体の「席のみ」の予約が入っていたのですが、当日スッポカされてしまって、結果、大損害となりました。

コースメニュー等の予約であれば、お客様も罪悪感もあり、事前に連絡もあるのでしょうが、席の予約なら、損害がないと思われているのか、連絡もなしで、店から連絡先に通話しても無視されてしまう始末。

未然に防ぐのは、前日の確認や、「当日15分以上遅れる際に連絡が無い場合の席の確保は約束できない」と予約時に告げておくなどの対処が必要ですね。

1時間も空席になってしまうと大損害になってしまいますからね。

さらに言えば、忘年会時期ですので、予約時にはなるべくコース予約で受ける、名前だけでなく会社名も、携帯番号だけではなく会社の連絡先等も聞いておくと、スッポカシしづらくなるでしょう。

予約時の対応一つで、お客様の緊張感も変わるはずですから、それとイタズラへの防衛にもなります。

せっかくのこの繁忙期にガッカリしたくないですからね。

本年のラストスタート負けられません。

エンジン全開で頑張りましょう。