KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.92

こんにちは。

梅雨シーズンが到来しましたね。

湿度・気温ともに高くなる梅雨から夏にかけては、食中毒菌の繁殖が活発になる時期です。

食中毒を引き起こす主な原因は、細菌とウイルス。

細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つの原則と、ウイルスを調理場内に「持ち込まない」、食べ物や調理器具にウイルスを「ひろげない」、食べ物にウイルスを「つけない」、付着してしまったウイルスを加熱して「やっつける」という4つの原則を徹底し、食中毒を防ぎましょう。

過去に例を見ない10連休というイベントも概ね顧問店の皆様は無事乗り切ったようです。

5月の半ばから月末は、その影響でガクッと売り上げがダウンした店もあるようですが何とか終盤追い込んでほぼ前年と変わらずだというご報告をいただいて、ほっとしております。

さて、これからの季節ですが、気を付けていただきたいことを申し上げたいと思います。

例年気づくことなのですがお客様も傘を利用することが多いこの季節、傘の忘れ物が多くなりますね。

傘をどのように処置していますか?

「店長、入り口の傘立てに数本傘がありますが、あれはどうなっているんですか?」

「あぁ、お客様の忘れ物です。

この時期多いんですよね。

一両日中に取りに来られる方も多いので3日ぐらいはそのままで、それ以降は保管するようにしています。

慌ててその日に来られる方が多いですがね。

私も外でよく忘れます。

あはははは。」

毎年こんなやり取りが数件あります。

笑い事ではありません。

その日の営業中はどなたの物かわかりませんから、仕方ないとしても、営業が終わった時点では忘れ物に間違いがありません。

日付をつけてその日のうちに忘れ物として処理しなくてはいけませんね。

大切なお客様の忘れ物をしっかりと保管するということだけではありません。

放置された傘は、その後の晴れの日に訪れたお客様の眼にはどのように映るでしょうか。

晴れた日のいい気持が、入り口の傘を見ることによって、決していい気持にはなりませんね。

入り口に忘れ物がほっておかれる、気遣いのない店なのだと感じてしまうのが想像できるのではないでしょうか。

お店の売上・客数がダウンする、潰れてしまう店の前兆として、必ずあげられるのがクレンリネスの意識の低下です。

晴れの日の入り口の傘は、まさにその兆候と言えるでしょう。

他のところはキチンとしているから大丈夫ということではありませんね。

店の顔である入り口に気を使えないようでは他のクレンリネスも怪しいものです。

お客様は店の人間の毎日の大変さなどは全く考えてくれません。

自分の気持ちをよくしてもらいたいというだけです。

細かいところまで意識して行うのにやり過ぎということはないのです。

それが私たちの仕事です。

ホントたいへんですけど。

さあ、梅雨空を吹き飛ばすようにバリバリ健康で頑張りましょう。