KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.129

 

こんにちは。

7月になって、先月からの安心感はどうも怪しい状況になってきました。

新型コロナの感染状況は、悪い方に変化を見せていますね。

感染人数は、全国的にも増加の傾向を見せ始め、首都圏での増加は1万人近くまでになり始めました。

専門家の予想では2か月以内に5万人などという予想も出てきました。

ホント勘弁してよ、って、ため息が出てしまいますね。

ようやく戻り始めた客足も再び減少するようになったら、経営者のストレスは限界に達するでしょう。

苦々しい思いを抱えながら、さてさて今はどういう様子かと、今回も街・飲食店を視察して回りました。

前回のご報告の時には、都心部の飲食店ではお客様がだいぶ戻ってきていて、7割推移という感じでした。

今回も昼間の様子はほぼ復活という感じです。

夜はいまいち、戻り切っていないにしても、前回と変わらず期待できそうな感じでした。

再度の感染者増加の影響はこれからなのでしょう。

今回の視察店舗は東京都に訴訟を起こした〈グローバルダイニング〉の店舗であるモンスーンカフェとラポエムです。

両店ともに「飲食店に感染拡大の原因となるべき根拠がない」ということで、緊急事態宣言やまん延防止措置の発出に関して、従うことなく営業を続けてきた経緯があります。

午後5時過ぎに入店しましたが、両店ともに満席(予約が7割)で待たされてしまいました。

途切れることの無い営業は賛否両論ありますが、飲食店利用がレジャーとして考えるお客様やファンにとっては確実に店が開いているというのはありがたく、安心感を与えていたことは間違いないでしょう。

先にちょっと早く連絡がきたモンスーンカフェに入店しました。

店は満席に近く9割は埋まっていました。

飲食店が職業柄繁盛しているのはなんだか嬉しくなるものです。

注文を取りに来たスタッフがハツラツとしているのは好感が持てました。

ですが、この後、同席していた経営者が発した言葉で衝撃を受けました。

「彼女マスクしていませんでしたよね。

それだけじゃなく、厨房のスタッフも全員ノーマスクですよ。」

「ホントだ!」

もちろん、お客様も全員マスクなど全く気にしていません。

お客様も当然、マスクを取って食事しながら会話をしています。

なかには、お酒が入ってか、盛り上がっているグループ席もありました。

あまりにも自然なため、そのまま受け入れて、見落としていた自分に呆れました。

おそらく、マスクによる熱中症リスクの方が対策として重要度が高いということなのでしょう。

店内が換気の良い店であったことも、マスクを外す一つの要因でしょう。

何が正解かは今後の検証を待つしかありませんが、現時点で増加している感染者の状況と一般消費者の緩くなった警戒感は関連がないとは言えないでしょう。

美味しく食事はしましたが、個人でできる感染予防は気を緩めてはならないと心に刻んだのでした。

ホント、たいへんですが何とか耐えましょう。

お客様の笑顔を創りましょう。

ではまた。