KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』  Vol.130

 

こんにちは。

8月になって、新型コロナの感染状況は、今までにない感染者の増え方で、感染人数は、全国的にも過去最多となり、首都圏での増加は3万人超が続いていましたね。

新たにBA5からBA2.75に置き換わり始めて、専門家の予想では高止まりという予想も出てきました。

おいおい、いい加減にしてくれよと、思わず声が出てしまいますね。

戻り始めた客足も、完全に影響が出始めており、予約のキャンセルも聞くようになってきました。

経営者の嘆きを聞くにつけ心が痛みます。

11月の経口薬承認と政府の新型コロナ2類から5類への政策の変更まで待たなくてはいけないのかもしれません。

ただ、我々は待っていて良くなる商売ではありません。

少しでも今を考えて、目の前のお客様を大切にするしかありません。

さて、今回は再度の訪問をした店舗でチョット感じたことがあったので、そのお話を。

そのお店の扉を開けて、お決まりの体温測定マシンの前で体温を計り、手にアルコール消毒をして顔をあげて奥を伺おうとしたときのことです。

「いらっしゃいませ」と近づいてきた女性スタッフが私を見て「あっ!」と言ったのです。

私も思わず「あっ、どうもね」と応えました。

そうなんです、一度いったことを彼女は覚えていたんですね。

案内されながら「美味しかったからまた来たんですよ。

あなたも優しかったからね」と軽口をたたいてしまいました。

にこやかに席を勧めてくれた時から終わりまで、気持ちよく過ごすことができました。

「お客様というものは自分を覚えてくれると嬉しいものです。

お客様を覚えましょう」とはセミナーなどでもよく言うのですが、自分がそのことに出合うとやはり実感します。

セミナーなどでは「お客様の名前を聞くのも、きっかけがないとできないし、せめて顔・体形・様子だけでも覚えましょう」とよく話しています。

更に「それを覚えていたら〈あっ!の効果〉を使いましょう。

間違っていたとしてもお客様は怒ることはありません」などと言っていますが、実際にその状況が目の前で起こったことで、効果を実感しました。

彼女がその効果を使ったのは、私が彼女に好印象を与えていたのか、たまたま覚えていたのかはわかりませんが、私がいい気分になったのは間違いありません。

皆様のお店でも「あっ!の効果」を実践してみてはいかがでしょうか。

間違っていてもお客様が乗ってくることもありそうです。

80席ほどの店舗ですが、我々がいる間、新しい来店客は2組、帰る時でも20人ほどのお客様しかいませんでした。

何とか頑張ってもらいたいものです。

誰ですか?

「悪印象だったから、覚えていたんじゃないですか?」

なんて言っているのは。違いますよ。

ホント、たいへんですが、何とか耐えましょう。

お客様の笑顔を創りましょう。

ではまた。