たかさきたけしの社長から見る“黒字社員、赤字社員”  Vol.9

1月もあっという間に過ぎ、お正月気分もとっくに過去となり、日々現実と相対す今日この頃。

このところは、暖かくなったり寒くなったり、本格的な春が近づいてくると感じる時節ですね。

そして、今や、クリスマスと並ぶ「国民的行事」となった感のあるバレンタインデーがやってきますね。

江崎グリコが行った「バレンタイン事情2016」によると、近年のバレンタインで女性がチョコを送る相手で最も多かったのは「女性の友達」で、次いで「父親」なのだとか。

バレンタインデーは「女性から男性に告白する日」と思っている方はもう古い?

女子同士の「友チョコ」、父親に贈る「パパチョコ」、さらに、いろんな人が日頃の気持ちをチョコに託してコミュニケーションを深める「シェアチョコ」なるものも進行中なのだとか。

個人的には、義理でもなんでももらえれば嬉しいと「義理チョコ」を期待していますが…。

さて、今回は、友人が経営しているお店での出来事についてのお話です。

営業中に若いアルバイト女性が、レジカウンターに肘をつきスマホをいじっていたので、一緒に働いていたパートさんが店長に「店長、あれはまずいですよ。お客様もいるのですから」と進言したのですが、店長は「後で言っておきます」とその行為をその場で注意もせず、結局、終日見過ごしたのだそうです。

何かしらの経緯で、経営者の耳に入り、すぐさま店長に「なぜ注意をしないのか?」と問い詰めると店長は「すいません、誰かが言ってくれたかと」と返答したそうです。

友人は怒りを通り越して呆れたとの事。

たしかに、どんな立場の人でも、人に注意するという事は、思った以上に難しく労力が要する行為です。

相手の性格やシチュエーション等、頭の隅に置いておきながら進めなければなりません。

ただ、このような件を放っておいては、お客様を失う大変な要因にもなります。

注意しない、できない店長の教育、また、そのような行為をさせない早急なルール作りが必要ですね。

友人には「とにかく自分本意からではなくお客様優先で物事を考え業務にあたる、注意をさせる」ようアドバイスしました。

会社で働いていると、上司から「経営者目線で働け」と言わることがありますね。

経営者自ら、全社員に「経営者目線を持て」と呼びかけることも少なくありません。

言った方としては「自分の頭で考え、向上心を持って働け」という意味なのかも知れませんが、従業員全員にいきなり「経営者目線」でと求めるのは無理があるでしょう。

私の会社では、まずは「とにかく業務について視野を広げてほしい」と伝えています。

一人一人、それぞれの立場やポジションに応じての業務の効率や改善等です。

役職があがるにつれ、原価や人件費の事を伝えています。

上記の話では、私はパートさんが注意をしても良いと思いました。

「一人はみんなの為に。みんなは一人の為に」

折に触れ、私がこのように皆に伝えています。

環境が整うことで、良い人財が集まり、利益を生み、従業員が繁栄し、会社も繁栄し、地域、社会に貢献すると思っているからです。

従業員、社員の方一人でも多く視野を広げてもらうよう頑張りましょう!!