サービスマンは SHOW MAN(4)

 今回は SHOW MANシリーズの最終回、「一生懸命」についてお話してまいります。

SHOW MAN はお客様を楽しませ、感動させることが仕事です。洗練された技術やプロのテクニックでお客を魅了し続けることが使命であるとも言えますが、感動を与える要素はそれだけではありません。  プロ野球選手の華麗で豪快なプレーは見る人に感動を与えますが、一方、高校球児達の白球を追いかける姿にも人は感動を覚えます。
  我々は接客業のプロとしてスマートな立ち居振る舞いや動き、笑顔、そしてお客様を惹きつける話術 等を身につけることが必要ですが、「一生懸命である」ことが根本的に不可欠だと常々考えています。サービスの原点はホスピタリテイ、つまりおもてなしの心であるというお話をしたことがありますが、その心を懸命に伝えたり、表現しようとする姿勢そのものが「SHOW」となり得、お客様を感動させる要素になると思うのです。
  スマートであり、また流暢な話し方で接しているのだけれども、どこか事務的で冷たい感じのするサービス担当者を見た経験はありませんか?逆に、少したどたどしいけれども、一生懸命話したり、気遣いをするサービス担当者を見て微笑ましく思ったことはありませんか?サービスは形のあるものではないので、お客様の心に何かしら訴えるものがあることが必要であるのです。そして接客・サービスという仕事はお客様から直接、見られるものなのでそういった一生懸命さが伝わる姿勢そのものが価値といえるのではないでしょうか。たどたどしいことが良いと言っているのではありませんが、仕事に慣れている人にこそもう一度この「一生懸命さ」が日々あるかを自問自答していただきたいものです。

もし皆さんの働いているお店に口下手であまり器用とはいえないけれど、一生懸命なスタッフがいたら、パントリーばかりではなく、サービス担当にしてみてはどうでしょうか?以外にお客様からの人気が高いスタッフになるかもしれません。