2017年3月7日
Vol.10 ミルメークに学ぶ変革と改善
3月に入り、寒い日と暖かい日が交互に訪れるようになってきました。
少しずつ春が近づいていると感じるこの頃。
三寒四温という言葉を実感できますね。
ぽかぽか陽気が続いたかと思えば、急に気温が下がり冬に逆戻りといった寒暖の差が激しい日々が続いています。
卒業式に卒園式に入学、入園準備など、大きな学校行事が続くこの季節。
会社では、年度末から年度初めにかけて、決算や人事異動、配置転換、新入社員の教育、目標設定等など、年度の変わり目で猛烈に忙しい時期ですね。
季節の変わり目でもあり、体調管理には気をつけて過ごしましょう。
さて、前回のお話の中で「経営者目線」について少しふれさていただきました。
業務において、「効率」「改善」は、もちろん常日頃の課題ではありますが、改善と言えば給食の業務をしている事もあり、目に触れたニュースがありました。
今でも多くの小学校で提供されている、学校給食で馴染み深い、あの「ミルメーク」のニュースです。
先月、50周年を迎えたそうで、SNSやニュースで話題になっています。
「ミルメーク」は、大島食品工業の製造する、牛乳をよりおいしく飲んでいただくための、牛乳用調味料。
学校給食で、脱脂粉乳から牛乳(ガラス瓶入り)に切り替わった昭和40年代初頭に、
「足りなくなる栄養をおいしく補えないか?」
「子どもたちが残さないように給食の牛乳をおいしくしてほしい」
と栃木県の学校給食会から依頼を受けたことがきっかけで商品開発に乗り出し、試行錯誤の上1967年に「コーヒー牛乳の素」としてミルメーク(粉末タイプ)を発売。
牛乳が苦手でもミルメークを混ぜると飲める子供が増えたため、学校給食に広く採用され、以来、このミルメークは日本全国、多くの小学校・中学校の給食で飲まれ、すっかり子供たちの人気者になったのだとか。
私も幼いころに給食で出ていたことを今でも記憶しています。
ミルメークは栄養を補うことはもちろんのこと、給食の牛乳がビンから紙パックへ変わった時にも、ストローの差し込み口から入れやすいように顆粒から液状タイプへ改善し、子供たちが飲みやすいように「コーヒー味」や「イチゴ味」「バナナ味」「メロン味」「キャラメル味」「抹茶こなこ」など味のバリエーションを増やすなど改良を加えてきたそうです。
常に相手の立場で改善、改良する姿勢が多くの方々に今でも愛される理由の一つだと思います。
経営者は、現状に甘んじることなく、常に変革を意識して行動する。
現場は、「もっと」「どうすれば」の改善思考を、毎日の業務に取り入れていく。
口で言うのは簡単ですが、それをどのように根付かせていくかは大きな課題ですね。
会社の方針・基準を明確にする、計画に沿っての実行、業務の見える化、検証・評価、改革・改善を実施する風土づくり、現場が改善を実施するためのモチベーションの仕組みづくり等など、ミルメークさんに敬意と感謝を表しつつ、改善思考で取り組んでいきたいと考えています。
給食にも携わる私ですが、3月は4週連続で卒園式があります。
何度見ても感動します。
歳のせいもあるのでしょうか?
みんな大きくな~れ!元気にがんばれ~!
それではまた。
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