コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2020年4月8日

Vol.102 緊急事態宣言に備えて

4月に入り暖かくなって桜も散り始めていますが、新型肺炎コロナウイルスの感染拡大は収まる気配はなく、各界で著名な方も感染が確認され、ニュースはその関連のことばかりですね。

この文章が皆さんの眼に触れるころには、政府による「緊急事態宣言」が発令されているのではないかと思われます。

そもそも「緊急事態宣言」措置とはどういうことなのでしょうか。

確認をしておきましょう。

1. 住民への外出自粛要請

2. 学校・保育所・老人福祉施設などの使用停止の要請,指示

3. 音楽、スポーツイベントなどの開催制限の要請・指示

4. 予防接種の実施指示

5. 臨時医療施設のための土地、建物の使用、同意なしも可

6. 鉄道、運送会社などへの医薬品の運送要請、指示

7. 医薬品、食品などの売り渡しの要請。収用もできる

以上がその措置の内容です。

住民への外出自粛要請は今も週末に行われていますが、常時外出自粛要請が行われるということは、我々の業界には更なる影響があると考えねばなりません。

もちろん、他の項目も経済活動が縮小されることであるのは間違いありませんから、大変な事態になったと認識するべきでしょう。

ただ、諸外国と比較すればかなり緩いと言えます。

欧米は「これは見えない敵との戦争である」との認識でことを進めていますね。

過去100年戦争の時「ペスト」、第一次世界大戦の時の「スペイン風邪」と数百万人の人が亡くなった経験から、戦争とセットで考えることが常識な彼らは政府の強硬な政策に従うことは当然という意識でとらえています。

文字通り戦争なのです。

日本は平和憲法による戦争放棄があるため法律の適用範囲が有事の際に弱いのです。

そう考えると「本当に政府が出したい発令」はもっと厳しいものかもしれません。

そこを我々はくみ取りながら細心の注意をはらい、衛生面を考え、営業時間を考え、営業日を考えなくてはなりません。

場合によっては営業そのものを控えることも必要かもしれません。

経済的にそこまでできないという方も多いでしょうが「緊急事態宣言」はその補償も視野に入るものであると考えてよいでしょう。

くれぐれも命が最も大切であるということを忘れずに今後の取り組みを行ってください。

必ず収束していつもの日常がやってきます、頑張りましょう。

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