コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2012年7月9日

Vol.12 カスターセットが与える衛生イメージ

いよいよ夏シーズンに向けて、準備はもう万全でしょうか?

この夏も節電、それと節約にも気を向けている事と思います。

しかし、今一度考えなければいけない事の1つに、私達はサービス業界なのですね。

全般的に去年のように暗い外観や余りにも節電し過ぎの照明による陰気臭い店内などの営業状態は、如何かなと思います。

お客様は、通常料金でご来店頂いているのですから、ホドホドに考えなければなりませんね。

暑いから、店で「ひと涼み」したくて来店するお客様も多いはずです。

特に空調環境は、冷房の効き過ぎは必要ありませんが、不快な環境は気をつけて敏感に節電を意識してくださいね。

店内の中央に立って大まかにチェックして「良し」ではなく、受付、入口付近の席、真ん中の席、窓側の席、トイレと店内の数カ所を実際、席にも座り、お客様目線で細目にチェックすると、要らない照明、暗すぎる一角、効き過ぎの冷房、窓側で陽射しが当たり暑い席など、同じ店内でも各所によって異なるもの。

どの席に座っても、快適に過ごしていただけるよう、細やかな調整を心がけましょう。

今回は店舗チェックでの気が付いた点を1つお話しします。

繁盛店の落とし穴についてです。

ランチタイム時、100席程度の店舗に来客数300名、そう3回転もする繁盛店です。

200名を越えたあたりから各テーブルよりカスターセットの不備をお客様より指摘される事が多々見受けられます。

近くに寄って見てみると、醤油は真っ黒でキャップ回りもドロドロで、塩コショウに関しては、振っても出てこない有様です。

特に女性のお客様は使いたくないでしょう。

カスターセットはお客様の近くに、目の届く所に置いてある物です。

カスターセットが不衛生ならば、きっと厨房の中も不衛生なのでは?と考えられてもおかしくありません。

調味料入れは、多くのお客様が直接手に触れる物。

ある意味、食器と同じくらいの神経を向けなければいけないものなのです。

カスターセットの差し替え用の予備準備やバッシング時の作業オペレーションの見直しをしないと、後半戦のお客様には、随分とだらしない店だとの印象を持たれてしまう事になりかねません。

今一度、開店前準備からランチタイム終了までのタイムテーブルなどキチンとしたオペレーション作りを考えてみましょう。

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