コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2014年10月7日

Vol.124 ココナッツオイル

ちまたで話題のココナッツオイル。

ちょっと前までは、ココナッツウォーターが話題でしたね。

今回はオイル。

ミランダ・カーを初め、超有名スーパーモデル達もご愛飲だそうで。

そういえば、ウォーターの時は、マドンナが愛飲しているということで話題でした(笑)。

ということで(?)、うちでも真似して最近ちょっとずつココナッツオイルを摂取するようにしてみました。

ミランダ・カーになれることを望んでいるわけじゃないですよ。

なれたらいいですけどね(笑)。

今回は、そんなこんなで、摂取するにあたって私が学んだ知識から、ココナッツオイル。

取り入れたことによる実感はまだまだなので、その報告はまたそのうちに…(笑)。

●まずはおさらい。ココナッツオイルって?

ココナッツについては、なんだか前にもちょっと書いたような気もしますが。

ココナッツは、よく毛むくじゃらの絵にあるようなヤシの実です。

若い時は毛はなく、薄い緑色をしています。

これを割ると中芯の空洞の部分から液体が出てきます。

ちょっと前に流行った(今も?)ココナッツジュース、ココナッツウォーターです。

熟した実を割ると、このジュースはほとんどありません。

若い時にはゼリー状の層をしていたところが、熟すにつれ、中のジュースを吸収して、白いかたまりとなります。

ここから、ココナッツミルクがつくられます。

そして、また、ココナッツオイルもここからつくられるんです。

果肉を低温圧搾して液体を分離させたものがエキストラバージンココナッツオイル。

安価なオイルには、溶剤を使用し、精製されたものもあります。

ここで話をしているのは、エキストラバージンのことです。

●ココナッツオイルってこんなにすごい!!

まず、ココナッツオイルが注目されるようになったのは、アルツハイマー病の症状を緩和させる効果があることが証明されたことから。

予防効果はまだ実験レベルではあるそうですが、効果があることが予想されるとは、認知症、アンチエイジングなどの研究で有名な医学博士白澤卓二さんより。

ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸という脂質でできています。

この中鎖脂肪酸は肝臓でケトン体という物質に分解されます。

このケトン体という物質がすごいんです。

認知症の症状を改善してくれるだけではなく、脂肪を燃焼させエネルギーを作り出すため、痩せやすい身体になれる、つまりは、ダイエットにも最適。

そして、活性酸素も除去してくれます。

この活性酸素は、がんや動脈硬化、骨粗鬆症などを引き起こす凶悪犯のこと。

そしてまた、このケトン体がアンチエイジング酵素群を活発に働かせることも証明されたのです。

●ココナッツオイルはどうやってとればいいの?

中鎖脂肪酸はお母さんの初乳にも多く含まれ、粉ミルクにも必ず配合されている、生まれたばかりの生命を育む上でかかせない「命のオイル」です。

なので、安心して、赤ちゃんにも食べさせられます。

また、ココナッツオイルは、温度によって液体から個体へと形状が変化します。

25℃以上では無色透明なさらさらの液体となり、20℃以下では白くカチカチに固まります。

使いやすいような状態で使用できます。

そのまま食べても、温かい飲み物に入れても。

液体として使用したい場合は、湯煎して使用するとよいようです。

また、酸化しづらいため、火を入れても大丈夫。

賞味期限も長いんです。

ある程度の量を摂取したい場合は、食事に使用する油脂をココナッツオイルにかえるのが簡単かもしれません。

1年間、ほとんどの油脂をココナッツオイルで変えただけで、数キロ減少したという報告も。

アルツハイマーの改善であるならば、1日3回大さじ2程度。

健康な人は、1日大さじ2~3程度を朝から昼までに摂取するとよいそうです。

うちの子供が小さい頃、アレルギーのため、パンやスコーン、クッキーを自分のうちで焼いていましたが、固形の油脂が使用したいときには、トランス脂肪酸を気にしながらも、ショートニングをよく使用していました。

ラードを使用していた時もありましたが、クセがあるんですよね。

この間、このココナッツオイルを冷やして、固形の状態で使用したら、香りのよい、ふわふわなおいしいパンが焼けました。

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