コラム

たかさきたけしの『社長から見る“黒字社員、赤字社員”』

2017年7月11日

Vol.13 6月病の原因と対策

まさしく梅雨真っ盛り。

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですね。

この時期は、やはり体調を崩しやすく、何かと憂鬱な気分になる方も多いのではないでしょうか?

私もその一人です。

前回は、5月病6月病の事に少し触れましたが、今回は6月病についてお話したいと思います。

実は5月病より6月病の方が深刻なんだとか。

5月病は正式な病名ではなく、医学的には「適応障害」と呼ばれています。

「適応障害」とは、急激な環境の変化についていけずに、心や体が悲鳴をあげている状態のこと。

最近では5月よりも6月に症状を訴える人が増えていて「新5月病」とか「6月病」と呼ばれています。

4月から新しい環境で緊張が張りつめたストレスがなかなか断ち切れなく、祝日がなくジメジメした梅雨の6月に体調を崩し、長引くと「うつ病」なる可能性もあります。

「適応障害」は、急性疾患によるものですが、「うつ病」は慢性疾患。

5月病の頃に適切に対処してストレスを解放できればよいのですが、それができずに我慢して放置していると6月頃に心の糸が切れてしまって、精神状態がボロボロな状態になり、職場へ行くのも困難になるというケースもあるのだとか。

ストレスが溜まる場所といえば、やはり職場でしょう。

新しい仕事や人間関係にうまく対応できなくなったりして大きなストレスを抱え込んでしまう人が少なくありません。

近年、いろいろな会社やお店で職場の人間関係が淡泊(たんぱく)になっていると言われていますが、職場の人間関係が淡白になると「所属感」や「仲間意識」が薄れ、よりストレスを溜めやすい環境になるのだとか。

職場内でコミュニケーションが円滑に行われないことは、大きなストレス要因となりますね。

職場のコミュニケーションを向上させるため、近年、会社の取り組みのひとつとして、“一緒に何かをする機会をつくろう”と「運動会」「旅行」「昼食会」「新年会」「社内飲み会」等など、社内イベントを復活させている企業が増えているようです。

イベントを通じて生活経験を共有することで、集団がまとまりやすくなる効果があるのだそう。

他にも、職場の中でコミュニケーションが増えた、他の部門と仕事がしやすくなった、仕事に対するモチベーションが上がったなどの効果があるようです。

6月病は新社会人ばかりではなく、新年度で環境が変わったベテラン社会人や学生などにも6月病になる可能性はあります。

少しでもストレスや疲れを感じたら、「きちんと食事する」「身の回りを片付ける」「体を動かす」「睡眠をしっかりとる」「甘いものを食べる」「一旦その場から離れる」「笑える動画や動物など癒し効果のある動画を見る」等など、自分に合った気分転換、ストレスの対処法をみつけることが大切ですね。

もちろん仕事は大事です。

ですが、生活の柱が仕事一本ではなく、趣味だったり家庭だったり、仕事以外の柱(仕事を忘れられる時間)をできるだけ多く作ってみませんか?

その中の一つの柱が折れてしまっても、他の柱が自分を支えてくれるはずです。

“忙しい”と言う言葉は、“心を亡くす”とも言われています。せわしなく目まぐるしい日々の中、時には大きく深呼吸するだけでも気持ちが落ち着きます。

この時期は、“赤字社員”“黒字社員”の境目になる大切な時期です。

すべての従業員が心身ともに最高のコンディションで業務に取り組むことができる企業を目指していきましょう。

それではまた。

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