コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2015年6月9日

Vol.132 バーベキュー

毎年この時期に、子供のサッカーチームでBBQ大会を開きます

(なぜか、毎年私がBBQ幹事)。

今年で6年目。

そして、一応今年が最後。

昨年は、総勢80名を超えました。

さて、今年は何人が集まるんだか。

そんな準備をしている中、息子に、「なんで、バーベキューってBBQ(ビービーキュー)って書くの?」と聞かれ。

略してるんだよ。

Barbecueだから、B、B、・・・あれ?Cだ。

と今更ながら気づく。

「たぶん、音で決めたんだと思うけど・・・」と答えながら、ちょっと不安。

ということで、調べてみました。

今回は、バーベキュー。

●バーベキューは、何が語源?

語源は、カリブ海周辺で木の枠組みを意味する「barubukoaバルバコア」という言葉。

これがスペインに伝わり、スペイン語のbarbacoaとなり、これが植民地だったアメリカ南部へ伝わり、barbecueバーベキューになった、という説が有力なようです。

ちなみにスペイン語のbabacoaは、バナナの皮で豚などの肉の塊(あるいは姿のまま)を包んで蒸した料理のこと。

丸焼きという意味にもとられています。

日本バーベキュー協会のバーベキュー検定には、スペイン人がカリブ海の海で、漁労民族が木の枠の上で魚を焼いているのを目撃。

「それ(料理)は何だ?」と尋ねてみたところ、「バルバコア(木の枠)」と答えたため、それが伝わったと出ています。

他にもフランス語だとか、いろんな説がありますが、どうもそれは、民間伝承語源、つまりは昔話みたいなもんなのかな。

ちなみにcueがQに置き換わるのは、youがUになったり、doubleがWになったりするのと同じ、やはり音からだそうです。

それは、あっていたということで。

●本場のバーベキューは?

本場のバーベキューと言えば、やはりアメリカ。

スペインの料理が、網の上で肉や野菜を焼く料理と意味が変わり、アメリカ全領土へと広がっていきました。

一軒家には、必ずと言っていいほど、庭にバーベキューグリルがおいてあるとか。

しかも、中には15人前の肉を一度に焼ける本格的な大型のものまであるらしく、バーベキューへの情熱がひしひしと伝わってきます。

また、それがとてもよく表れているのが、アメリカで、年間数百回も催されるバーベキューコンテスト。

素材、味付け、調理法まで、地域や家ごとのこだわりがあるようです。

●で?バーベキュー味ってどんな味?

上でも述べたように、地域によっても、家によっても、それぞれ、バーベキューソースの味は違いますが、スパイスを効かせ、フルーツなどの甘さ、トマトやビネガーの酸味を利かせたものが主流です。

それが日本に入り、バーベキューソースは、ケチャップ、ウスターソース、パイナップルなどの果汁を合わせ、ニンニクなどのスパイスを効かせたものとなっています。

これが、肉や野菜と混ざるんですから、バーベキュー味ってカレー味と似てない?という意見は、まんざらでもない訳で。

よく、小さい頃食べたスナック菓子、「サッポロポテト バーベQあじ」。

カルビー曰く、スナックの本場、アメリカの家庭料理BBQをイメージして作ったとのこと。

バーベキューのタレの味という訳ではないらしい。

商品開発当初、「カレーは家庭によって味付けが異なり、イメージがしづらかったから」イメージしやすい「バーベキュー」にしたそうで・・・。

バーベキューってイメージしやすいのか?と思う私でした。

ところで。

バーベキューを取り仕切る人を「pit masterピットマスター」というらしい。

つまりは、鍋奉行?(笑)

ネットサーフィンをしていたら、バーベキュー検定やら、バーベキューのプロの団体やら、いろいろと発見。

ちょっと、バーベキュー検定に興味津々(笑)。

今年のバーベキューの大会名は「最後だよ、(サッカーチーム名)BBQ」。

最高なラストを飾るピットマスターになるために、ちょっと、勉強しようかしら(笑)。

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