2016年11月18日
Vol.149 ほおずき
小さい頃、ほおずきの実を顔の部分にし、折り紙で、着物を着せてほおずき人形を作ったり、ほおずきの中身を出して、音をならしたりして遊びましたが。
まわりにそれを言ったら、そんなことしてないと。
年、近いのですが…。
きっと、私はおばあちゃんっ子だったので、そんな影響もあるのかもしれません。
そんなほおずき、食べられるとは昨年まで知らず。
実はほおずきっておいしいんです。
今回は、そんなほおずきの話。
ちなみにほおずきは、「ほほ+つき」からきているようなので、ほうずきではなく、ほおずき。間違えないように(←自分に言い聞かせ)。
●小さい頃遊んでいたほおずきは、実は食べられたの?
ほおずきは、淡い黄色の花を6月頃に咲かせます。
花が咲き終わるとがくが果実を包み袋状になります。
これがほおずき。
熟すときれいなオレンジ色になりますね。
7月頭に開かれる浅草のほおずき市は有名です。
うちは、毎年祖父がほおずき市で、ほおずきを買ってきていたので、上記のような遊びを普通にしていたのかもしれません。
でも、そのほおずきは食べられません。
ほおずきは、ナス科。あ~、確かに、と食べられそうですが、実は観賞用と食用と品種が違います。
日本では、観賞用がほとんでしたが、ヨーロッパなどでは、昔から食用として栽培されていて、それが日本に入ってきたようです。
食用の方が、うすいみかん色の実をしています。
●で、ほおずきっておいしいの?
もちろん中の実を食べるのですが。
なんともいえない、独特で濃厚な甘酸っぱさが口に広がります。
海外ではストロベリートマトなどと呼ばれ、高級フルーツとして扱われています。
確かに、フルーツトマトのような感じです。
日本では、「恋どろぼう(秋田)」「太陽の子(北海道)」「ほおずきトマト(愛知)」などのブランドがあります。
収穫は7月頃から始まりますが、旬は、秋。
でも今年は早かったようで、もうなかなか手に入りません(あ、こんな時期にコラムを書いてすみません…)。
ハウス栽培もしているようなので、1年中手に入れようと思えば手に入るそうですが。
まだなかなか…。
サラダに入れたり、ジャムにしたり、ソテーにしたり、と様々なところで活躍するのですが、もったいなくて、ついうちではそのまま食べることが多いです(笑)。
それでもおすすめは、チョココーティング。
がくの部分をめくって、溶かしたチョコレートに実をつけて、コーティングします。
ディップでもいいですね。
子供たちにも、大好評。
まぁ、子供たちにはとても贅沢でなかなか食べさせられませんが(笑)。
●アンチエイジングで人気?
実は、最近、このほおずき、アンチエイジングとして、海外で人気となり、もちろんその波が日本にも少々きています。
ほおずきには、ビタミンA、ビタミンC、鉄分、βカロチンなどが多く含まれ、それだけでももちろん美容に言い訳ですが。
話題となったのは、「イノシトール」という成分が含まれていること。
イノシトールには、気分を落ち着ける作用、脂肪の貯蓄を防ぐ作用、そして、エイジングケアとして老化抑制効果が認められています。
特に保湿効果が高く、シワやたるみの改善に働きかけるとして、化粧品にも配合されています。
ちなみにこのほおずき、茎や根の部分を酸漿根(さんしょうこん)などという名の漢方薬としても扱われています。
咳止め、解熱剤、鎮静剤などとしても処方されます。
しかし、この漢方薬、江戸時代には堕胎剤としてつかわれていたそうで、今でも妊娠中の女性には服用しないように言われています。
エイジングケアとしてはいいですが、妊娠されている方、またはされていない方も大量に摂取するのはお気を付けください。
観賞用のほおずきは毒性が少し強いのと、すっぱくて食べられたものではないそうですが、その観賞用のほおずき、蚊が大好物なのをご存知ですか?
ほおずきの実を使って人形を一生懸命作っても、次の日には、蚊にさされ、実がしぼんでいることが多かった悲しい思い出を思い出しました(笑)。
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