コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2017年1月10日

Vol.151 スマカツオ

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年、といっても2週間前の話ですが(笑)。

久々にカウンターのお寿司屋さんに行きまして。

(最近は子供を連れているときは、回るお寿司屋さんにしかこわくて入れません...)。

そこで、「地産 スマカツオ」なるものを恥ずかしながら初めて食べました。

「スマカツオ」なるものを聞いたことがなく。

「スマ?須磨?地名?」「いや、千葉って書いてあるよ」的なバカな会話をしながら食べた一口。

口の中でとろけました。

うま~っ!!

結構いろいろ食べましたが、どのネタよりもおいしかった。

こんなおいしいカツオは食べたことないっと、お店を出てからすぐにググると、「全身トロ魚」とか、「幻の高級魚」とか、「話題の」とか...。

すみません、有名なんですね。

あ~やはり、最後にもう一回食べとけばよかった...。

ということで、前置きが長くなりましたが、今回は「スマカツオ」。

●スマカツオはカツオの一種?

カツオは、サバ科カツオ属。

スマカツオは、サバ科スマ属。

細かくいえば、カツオの一種ではないんですね。

ちなみに、マグロは、サバ科マグロ属。

なんで、ネットにカツオとマグロを足して2で割ったような感じ、という説明があったのですが、それもあながち間違いじゃない、と。

スマは、カツオのような外見をしていますが、カツオの縦縞に対して、横縞。

横縞のカツオ(カツオじゃないけど)ということから、シマガツオがスマガツオ、シマカツオと変化したみたいです。

地方によって、呼び名も違い、東京では「スマカツオ」と呼ばれますが、千葉では「ワタナベ(なぜ!?)」、西日本では、「オボソ」「ヤイト」などと呼ばれています。

中には、「日本ではほとんど水揚げされず、捕獲が難しい幻の高級魚」なんて説明もあり。

なかなか食べられないものなんですね。いやあ、いいものに出会った(笑)。

●伊予の媛貴海って?

そんな希少なスマカツオも、養殖の研究がされているようです。

マグロの養殖で有名な近畿大学かと思えば、愛媛大学や東洋大学などなど。

愛媛大学は、愛媛県と共同で研究開発したそうで、昨年スマの完全養殖を完成させたと発表がありました。

その名も「希少性が極めて高い愛媛の貴重な海の恵み」であることから、「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」。

...。

すごいですね(笑)。

他にも、和歌山県などでも養殖されているようです。

う~ん。

うれしいですが、希少性はどうなるんだろう...(笑)。

ところで、ググったときに出てきたサイトで、スマカツオについて、魚介の物知り度が「知っていたら達人級」とのコメントがあり。

達人じゃないもんなぁ。

まぁ、知らなかったけどいいか、と(笑)。

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