コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2018年11月13日

Vol.173 五季

先月、このコラムで「センズ」の話をしたら、意外にもいろいろなところで反響がありました(笑)。

みなさま、実はDORAGON BALLお好きなのね(笑)。

ただ、その中で、重大なミスを犯しまして…。

私、コラムの中で「紅景天(べにけいてん)」と書いておりました。

これ、「こうけいてん」と読みます。

でも、こうけいてん、と打つと変換してくれないので、べにけいてんと打つのがくせになり…。

ついその慣れで「べにけいてん」と書いてしまいました。

失礼いたしました。

今後は、きちんと見直すようにし、このようなことがないように致します。

大変、申し訳ございませんでした。

さて、気を改めまして。

薬膳の話に戻りたいと思っております。

今回は、「五季」について

●五季ってなんだ?

日本には、季節があります。

春、夏、秋、冬ですね。

4つです。

中国にも季節があります。

同じです。

日本の二十四節季は、中国の考えからきていますからね。

同じですよね。

ただ、中医学では基本、物事を全て5つに分けて説明して(五行学説)います。

ですので、季節も5つに分けて考えます。

中国は、広いので、その土地土地で、季節も違ってきますが、中医学の発祥の地である黄河流域では、小暑(春)、大暑(夏)、立秋(秋)、処暑(冬)の4つの節季の中の、大暑と立秋の間に、「長雨」が入ります。

なので、五季は「春、夏、長雨、秋、冬」ということになります。

●ところで長雨ってなんだ?

黄河流域での、夏と秋の間にあり、最も雨が多く「湿」にあたる季節、この時期が「長雨」です。

日本でいえば、梅雨の時期のようなものでしょうか。

実は、長江流域では、この「湿」の季節は、夏の前にあります。

日本と同じですね。

ですので、長江地域では、五季は「春、長雨、夏、秋、冬」となります。

中医学における日本の季節は、この長江流域と同じで、長雨は梅雨と考え、春と夏の間に入るとしています。

そして、この「春、長雨(梅雨)、夏、秋、冬」で薬膳を考えていきます。

今後、季節ごとに、薬膳の考え方を話していこうと思っているのですが(私が飽きなければ 笑)。

季節の考え方の中に、五行、五色、五気、六淫邪気、五臓、五腑、五味、五体、五官、五華、七情という考えが交わってきます。

なんだそりゃ?ということも多いかと…。

なので、季節の説明に入る前に、とりあえず、これらの説明を簡単にしていこうと思っております(私が飽きなければ)。

もうしばらく、めんどくさい話に、お付き合いくださいませ。

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