2020年1月7日
Vol.187 体質
あけましておめでとうございます。
子年(ねずみどし)ですね。
十二支の始まりの年です。
その始まりが、2020年、ちょうどの年になるのは、なかなかありません。
60年に1度です。
次にそうなるのは、2080年。
私は迎えられそうにはありません。
また、今年はオリンピックイヤーでもあり、それも東京開催。
こんないろいろなことが重なる年もめずらしく、さてさて、今年はなにやらいいこともりそうな予感・・・。
笑笑。
ということで(?)、今までは、季節による薬膳の話をしてまいりましたが、これからは、体質の話をちょっとしていこうかと。
どうぞ、今年もお付き合いくださいませ。
●もう一度薬膳ってなに?
薬膳の基本は、養生です。
なので、よくある「薬膳カレー」「薬膳○○」というのは、身体を養うもの、滋養強壮のもの(高麗人参とか、なつめとか)が入っていることが多い。
間違ってはいませんが、今までお話ししてきたように、季節によってとった方がいいもの、悪いものがある訳で、1年を通して同じ薬膳料理がいい、というのは、ちょっとどうなんだろうと思う料理でもあります。
そして、その季節にあった料理でも、暑がりの人と、冷え性の人が同じものを食べるのが正しいのか、というと、それも違ったりする訳で。
つまりは、薬膳とは、その人にあった、それぞれのものでなくてはならないのです。
●体質ってなに?
そこで、自分の体質を知ることは、とても重要です。
1年を通して、寒がりで、身体が冷えて、という方は「冷え性」なのかな?と思ったりしますが。
暑がりで汗をかきやすいのに、手足はいつも冷えている場合は?手や顔はほてっているのに、下半身は寒い場合は?など。
わからないことが多いこともあります。
まず、良好な体質とは。
元気で病気になりにくく、顔色もいい。
髪につやがあり、よく眠れ、食欲がある。
排便、排尿も正常である。
と言われています。
また、舌を見たときに、ほどよいピンクで、ほどよい大きさと滑らかさ、苔は白くて薄い、のが通常です。
全て当てはまっていますか?
当てはまっている場合は、平均して五色のさまざまな食べ物を中心に、季節、年齢、環境に合わせて食材をとることで、問題なく過ごすことができます。
しかし、どこも悪くない、という方は今、逆に少なく...。
何かしら、弱っているところがあることが多いです。
●良好ではない8つの体質
中医学では、良好ではない体質を8つに分けています。
気虚体質:臓腑の働きが虚弱になっている体質
陽虚体質:陽が不足し、身体の冷え、痛みが表れる体質
血虚体質:血の量が不足し、臓腑に栄養がたりなくなった体質
陰虚体質:身体を潤す陰液が不足し、のぼせなどの症状が表れる体質
陽盛体質:臓腑の働きが強盛な体質で、陰陽のバランスが崩れている状態
痰湿体質:代謝機能が低下し、水の流れが悪く、むくみやすい体質
気鬱体質:気のめぐりが滞り、情緒に変化が表れやすい体質
血瘀体質:血がなめらかに流れず、滞りやすい体質
上4つ、虚というのは、足りないという意味。
何かが足りないために体調を崩している状態です。
下4つは、多すぎたり、またはなにか問題があり、悪くなっている状態。
さて、あなたはどれにあたるでしょうか。
次回からは、診断チェックシートをつかいながら、体質を見つけ、詳しく説明していこうと思っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします