コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2020年3月9日

Vol.189 免疫力をあげるには

日本が、いや世界中が大変なことになっています...。

未知なる、見えない敵に向かって戦いを挑み続け、なんだか無駄な消耗とダメージを自分自身に与えている気がします...。

こんなご時世ですから、ウイルスを撃退できる食品ってないですかね?とよく聞かれます笑笑。

撃退、はないです笑笑。

予防は、免疫力をあげることくらい。

ということで、今回は、前回予告の「体質について」をちょっとお休みし、巷でも騒いでいる「免疫力をあげる」ということについてのお話。

●まずは戦う力をつける

薬膳では、邪気が身体に入りそうになった時に、まず身体の表面でやっつけ、身体の奥には入らないようにします。

それが、前にもお話しました「解表類」です。

生姜、長ねぎ、三つ葉、みょうが、紫蘇、パクチー、菊花、ミント、桑の葉など

昔からかぜに効く、といわれている食材ですね。

最近では、生姜や長ねぎなどに含まれる栄養素が、どういう作用をし、そのために風邪に効くと言われているのか、などが西洋医学的にも証明され、見直されているようです。

中でも長ねぎは焼いた方がいいとか。長ねぎを焼いて首に巻く、というおばあちゃんの知恵袋はあながち間違ってはいなかったのかも...?

●そしてその力を強くする

体温が1度さがると、免疫力が30%さがると言われています。

その体温に関わってくるのが、内臓温度です。

内臓温度を上げるには、「温裏類」と「補陽類」です。

にら、くるみ、羊肉、えび

とうがらし、シナモン、コショウ、クローブなどの香辛料など

香辛料は、身体を温める働きがあるものが多いです。

また、血流をめぐらす働きがあるものも多いので、香辛料をうまく使うといいですね。
でも、そういうものをとっていても、いつも氷の入った飲み物を飲んでいたり、アイスなどの冷たいものを食べていたらダメですからね~。

●普段から底力をつける

「腸内環境」という言葉をよく耳にしますが、すべての病気は腸内環境が関わると言っていいほど、腸は重要な働きをしています。

身体全体の7割の免疫力を腸が担っているそうです。

この腸内環境をよくするには、「消食類」でデトックスすること。

大根、かぶ、オクラ、サンザシなど

そしてなんといっても、発酵食品ですね。

先日、大豆の発酵食品(味噌や納豆)を毎日食べると寿命が延びる、という研究発表もされました。

発酵の力はやはりすごいらしい...。

味噌や麹調味料などの麹菌、お漬物やキムチなどの乳酸菌、そして納豆菌など。

いろいろな菌を毎日とるのがよいそうです。

新型コロナウイルスが騒がれ始めたころ、武漢に住んでいたインド人は誰も発症していない、などという情報が出まわっていて。

香辛料屋である井上(夫)が、「インド人?カレーか?カレーを食べているからか??スパイスがいいんじゃないか?」と騒いでおりました...。

情報も確かなのかわかりませんし、検査がどうなっていたのかもわかりませんが、あながち間違ってはいないのかも...?笑笑。

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