コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2020年7月6日

Vol.193 レモネード

ここ数回、このコラムでは中医学の「体質」について話をしておりますが、今回は脱線し、今流行りの「レモネード」について笑笑。

ビタミン豊富な飲み物であることや、透明感のある見た目に果実が加わったビビッドな色合いSNS映えすることもあり、女子高生やOLなどを中心に人気を集めています。

●レモネードとは

レモネードというと、アメリカの飲み物、と思ってはいませんか?

え?私だけ??

レモネードは、どうも、アメリカ発祥のものではないようです。

発祥の地は諸説ありますが、エジプト説やイギリス説など。

でも、日本ではなぜか、レモネードはアメリカのもの、というイメージが強いような...?

(え?私だけ??笑笑)

もともと日本で、「レモネード」というと、レモン果汁とシロップを入れたグラスに氷を加え、水で割ったものが多かったように思います。

ちなみに、アメリカのレモネードは、水で割ったものが多いです。

そして、イギリスでレモネードを頼むと、炭酸で割ったもの出てくることが多いです。

この辺が、レモネードはアメリカ、というイメージする原因ですかね?

日本では、炭酸で割ったレモネードは、レモンスカッシュ、お湯で割ったレモネードは、ホットレモンと呼んでいました。

冬になると、自販機に並ぶ人気な飲み物が、はちみつレモン。

これも、レモネードな訳です。

●レモネード専門店

レモネード専門店として、一番有名なのは、レモネード・レモニカでしょうか。

2016年に金沢市に1店舗目をオープン。

2018年に、東京出店。

渋谷のストリーム店のオープンでは、長蛇の列ができ、インスタでの映えの写真が話題を呼びました。

今年は、100店舗展開の予定とか。

私のまわりの女子高校生に聞いたところ(笑)、

「もうタピオカは古いよね、飽きた。

コロナで太ったし。

レモネードは健康だし、映えるよね。」

だそうです…笑笑。

この自粛生活で、タピることから離れてしまった若者がちょっとだけ身体によさそうなものに飛びついた感じでしょうか。

確かに、レモンが入っているので、ビタミンCは含まれていそうですが、いや、レモネードも砂糖が入っているから、飲みすぎると太るとは思うんですが…(笑)。

●レモネードのレシピ

上にも記しましたが、昔の喫茶店ででてくるレモネードのレシピは、レモン果汁にシロップを加え、水で割ったものでした。

レモネード・レモニカでは、非加熱非圧搾で抽出する独自の製法だそうですが、それに近い、ということもあり、レモンと砂糖を漬けてシロップを作り、それを水で割ったものが今は主流となってきています。

レモンシロップを作った方が、レモンを絞って作るより、マイルドに仕上がりますね。

シロップ漬けの砂糖を、蜂蜜に変えたり、割るものを水から、炭酸、他の飲み物に変更したり、他のフレーバーを加えたりと、アレンジレシピも人気です。

発酵ブームも加わり、レモンシロップを作る時に、発酵させ酵素ドリンクとしているところもあります。

レモネードブームから、更には、レモンパスタ、レモンラーメン、レモンピザやレモンうどんなどの、レモンメニューもきています。

今年は、コロナからの健康を意識したものが強いこともあり、ビタミンカラーが映えるレモンはもってこい、ですが。

さて、このブーム、いつまで続くのでしょうかね...(笑)。

次回からは、私も、もとの「体質」の話に戻る予定です(笑)。

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