2020年8月11日
Vol.194 血虚体質
梅雨明けを待ちわびておりましたが...。
梅雨があけたとたん、猛暑日が続き、つらいですね...。
さて、今回は、前々回の続き、体質の話にまた戻りましょう。
「血虚」体質です。
もともと、夏は、体力を消耗し、気血を消耗しやすい季節で、血虚体質の方は特に気をつけなくてはなりません。
体質判断チェックシートは過去の回にのっています。
ぜひ、ご自分の体質をご確認ください。
●血虚体質とは
血の量が不足し、質も低下し、臓腑へ栄養がいきわたっていない状態です。
特徴としては、顔色が白い、唇の色が薄い、めまい、たちくらみ、目や肌の乾燥、手足のしびれ、眠りが浅い、便秘、などがあげられます。
この体質は、爪や目などに表れやすく、爪の色が薄い、つやがない、または、視力がおとろえる、目が疲れやすいなどの症状があります。
舌は、白くて小さ目なことが多いです。
また、女性では、生理が遅れたり、量が少ない、色が薄いなどの症状もよく見られます。
不妊症になりやすいことも特徴です。
●血虚体質の薬膳処方
血が不足しているため、血を補い、各臓器を滋養する「養血類」の食材を使用します。
また、もともとの気の働きが弱いこともあるので、「補気類」を加えるようにします。
もちろん、冷たいものや、身体を冷やすものは控え、栄養を身体に吸収しやすい甘味、鹹味、酸味などの食材がおすすめです。
●陽虚体質によい食材
今までに何度も出てきていますが、確認です。
養血類:ほうれん草、小松菜、にんじん、レバー、ひじき、いか、たこ、ぶどう、ライチ、落花生など
補気類:米、山芋、鶏、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、カリフラワーなど
これらを組み合わせて、更にこれらをめぐりやすくするよう理気類(かんきつ類など)の食材と合わせ、摂取するようにします。
血には、赤いものがいいとも言われ、類は違いますが、クコの実やなつめなどもよく使われる食材です。
血虚は、「心」と「肝」の働きに関係し、生理がある女性には多い体質です。
また、先天性のものももちろんありますが、精神的な原因によって引き起こされることも最近では多いと言われています。
私も、どちらかというと、血虚に近い体質で、血液検査もよく引っかかり、ちょっとゆだんすると、めまいやしびれなどの症状がでます。
精神的にきっと疲れることが多いんだなあ、とつぶやいたら、息子に、「かあさん、よく寝てるから大丈夫だよ」と言われました...。
大丈夫らしいです...。
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