2020年9月7日
Vol.195 陰虚体質
この夏はちょっと1日失敗し、かなりの日焼けをしてしまいました...。
その日の夜から、日焼けをなかったことに、と、ビタミンCをたっぷり補給。
そして、AとEでリカバリーに努めてまいりましたが、今度は乾燥が始まる前に保湿の準備もしなくてはなりません...。
そんな肌の状態と同じようなことが、身体の中でもおこっています。
夏の暑さや疲れにより気血を失ったうえ、これからの乾燥で、身体の中の潤いを必要としている状態です。
ですので、「陰虚体質」の方は、この時期、特に気をつけなくてはなりません。
ということで、今回は体質シリーズの「陰虚」の話。
体質判断チェックシートは過去の回にのっています。
ぜひ、ご自分の体質をご確認ください。
●陰虚体質とは
身体を潤しながら養う「陰液」が不足し、身体の内部から熱性の症状が表れている体質。
ほてり、のぼせ、暑がり、めまい、耳鳴り、口渇、目や鼻の乾燥、寝汗をかくなどの症状が特徴です。
つまりは、身体の必要な液体が不足することで、身体の中が沸騰状態になり、その熱があがってきている感じですかね。
舌は、乾燥して、赤く、舌苔がほとんどないことが多いです。
女性は、男性に比べ、もともと陰虚体質であり、更年期にもこの症状が強く表れがちです。
また、塩分過多やストレスが多い方も、この体質になりやすいといえます。
●陰虚体質の薬膳処方
まずは、身体を潤す作用のある「滋陰類」の食材を使用しますが、補血作用のある「陽血類」のものも一緒に使うことが多いです。
また、陰虚には、内熱の症状も表れるので、清熱作用のあるものを併用します。
辛いものは、熱をだし、汗と共に身体の水分を出してしまうので、控えるようにします。
ただし、この時期、クーラーや冷たいものの摂取により、身体の表面は熱いが、内部は冷えているという方も増えていますので、きちんと自分の身体と向き合って確認することが大切です。
●陰虚体質によい食材
今までに何度も出てきていますが、確認です。
滋陰類:ごま、牛乳、ゆり根、卵、豚肉、牡蠣、ホタテ、クコの実など
養血類:人参、ピーナッツ、ほうれん草、タコ、イカ、レバーなど
これらを組み合わせて、更に症状にあわせて、清熱類(セロリ、きゅうり、トマト、豆腐など)の食材と合わせ、摂取するようにします。
滋陰には、白いものがいい、とも言われます。
滋陰類で、有名な食材は、白きくらげです。中華のデザートなどに入っているくらいで、なかなか摂取するチャンスがありません。
また、すっぽんも効果が強いと言われています。
そして、鮑や烏骨鶏も...。
私は、頑張って、卵とか、ごまとか、牛乳とかをとるようにします...。
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