コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2021年3月8日

Vol.201 新種の野菜

数年前(あれ、10数年前??)に、フレンチを食べに行ったときに、水滴のような粒がいっぱいついた、見たことのないような葉っぱがでてきました。

食べてみるとプチプチとした食感、そして、ほんのりのした塩味。

こんな野菜食べたことない、とワクワクしたのを覚えています。

今では、スーパーにも並んだりもしている「アイスプラント」。

アイスプラントについては、以前、コラムにも書きました。

参照:https://www.fba-a.com/column/inoue/20090907.html

(あ、やはり10数年前のことだ...)。

今までは飲食店にしかおろしていなかったような野菜が、このご時世で売れなくなり、また、おうちごはんが充実してきたこともあり、普通のスーパーにも並ぶようになった、ということを先日TVでやっていました。

確かに、以前は探し求めてやっと買えた、アイスプラントもスイスチャードもマイクロトマトも、簡単に手に入ります。

ということで、今回は最近SNSなどでも話題の野菜を少々...。

●クリスマスの定番ともなってきたロマネスコ

ロマネスコは、ブロッコリー×カリフラワー。

かけあわせた品種です。

らせん状のとげとげしているようなつぼみが特徴。

このつぼみが、クリスマスツリーに似ているため、クリスマスの料理で大活躍。

また、ツノのようにも見えるため、豆まき時期のキャラ弁などにも大人気でした。

旬は、11月~2月。

今年はもう出回っていませんね。

●色もかわいいプチヴェール

プチヴェールは、ケール×芽キャベツ。

芽キャベツも小さくてかわいい形が人気ですが、プチヴェールは更にバラの花びらのようで、色も濃い緑にはじまり、薄い緑や紫など、とてもキレイです。

じっくり火を通すと、ほんのりとした苦みの中に甘みさとコクでてきて、やみつきの味に。

ビタミンCやカロテン、カルシウムなどの栄養価が高いのも人気の一つです。

旬は12月~3月。

そろそろおしまいの時期ですね。

●スティックセニョールじゃないよ、アレッタだよ

スティックセニョールは、スティックブロッコリーとも呼ばれ、細長いタイプのブロッコリー。

これは、中国野菜とのかけ合わせです。

この形と似ていて、ちょっと苦みのあるアレッタは、ブロッコリー×ケールのかけあわせ。

葉もおいしく食べられます。

旬は2月~4月。

まだまだ楽しめる野菜です。

●台湾からも人気の野菜が。

長さが1mもある細い茎が、ぐるぐると巻いてある野菜「水連菜(すいれんさい)」。

食べやすい長さに切って、青菜炒めのように炒めると、シャキシャキとした食感、旨みがおいしい野菜です。

でもこの長さをいかした料理をしたいところです。

水の中に入って、れんこんのように収穫するので、「ぐるはす」という別名も。

他にも、コールラビやフェンネル、アーティチョークなどの海外の野菜が手に入りやすくなっていて、先日は、なんと、生の搾菜(ザーサイ)が売っていました。

緊急事態宣言ものび、まだまだ息苦しい生活が続きますが、少し新しいものを取り入れて、ちょっとした楽しみを味わっていきたいものです。

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