コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2023年6月12日

Vol.228 あんこ

私ごとですが。

以前から野生のヨモギを摘んで、お茶にしたり、お団子にしたり、ホットケーキにしたり、とSNSであげている友達と、一緒にワークショップを開催致しまして。

その名も「ななことあつこ の あんことよもぎ」(そのお友達の名はあつこさん)。

まぁ、みんなであんこを炊いて、摘みたてのフレッシュなヨモギを茹でて刻んで、お団子にして食べましょう、という会なのですが。

その「あんことよもぎ」という名が、付けたあとからじわじわと、かわいくて。

「ななこのあんこ」。

かなり気に入っておりまして笑。

「あんこ」という言葉自体がなんとも言えずかわいらしいと思いませんか?笑。

ということで、今回は、「あんこ」の話。

● あんこって、なんで、あんこっていうの?

元来、「餡(あん)」は、

① でんぷん質の多い豆類やイモ類を煮て砂糖を加えて練り上げたもの

② 肉類や野菜などの混ぜた、餃子や饅頭などの詰めもの

③ 水やだしにくず粉や片栗粉などでとろみをつけたもの

のことを言うそうですが。

あんこは、この①のあんの俗名だそうで。

中国からきた「餡子(詰めもののこと)」や、「餡粉(さらし餡が粉なので)」(当て字)からきたという説が強いようです。

でも、〇〇子(小さな子に当時つけていた呼び名)のように、かわいいからそう呼んだのではないかというのが、私の中で強い説笑。

● 白あんってなにからできてるの?

上の①の「餡」は、原料に、小豆、白小豆、白いんげん豆、青えんどう豆、うずら豆などが使われます。

その中で、小豆を使用したものが「小豆あん」、白く仕上がったものが「白あん」。

つまりは、「白あん」は白く仕上がったあんこであり、何を使用しているかは、定義がありません。
まぁ、白いんげん豆や白花豆が主流なようですが。

ちなみに、ずんだあんは、枝豆でつくったあんこのこと。

● 小倉あん?粒あん?なにが違うの?

餡の形状から、「こしあん」「粒あん」「つぶしあん」「小倉あん」などと呼ばれます。

「こしあん」は、その名の通り、皮を取り除いて濾したなめらかのあんこのこと。

「粒あん」は、粒の形をくずさないように練り上げ、粒の形を残したあんこのこと。

そしてよく、おはぎやおもちで、「こしあん」「粒あん」と別れている「粒あん」は、「つぶしあん」のことで、「粒あん」をつぶしながらしあげたあんこのことなんです。

「小倉あん」は、つぶしあんと粒あんが混ざっている状態のこと。

つぶしあんに、別に蜜煮をした大納言を加えて作ったりします。

しかし、こちらも、ただの粒が多く残ったつぶしあんのことを小倉あんとよんでいることもあり。

あんこは、実は確かな定義がありません。

● 小倉あん?粒あん?なにが違うの?

餡の形状から、「こしあん」「粒あん」「つぶしあん」「小倉あん」などと呼ばれます。

「こしあん」は、その名の通り、皮を取り除いて濾したなめらかのあんこのこと。

「粒あん」は、粒の形をくずさないように練り上げ、粒の形を残したあんこのこと。

そしてよく、おはぎやおもちで、「こしあん」「粒あん」と別れている「粒あん」は、「つぶしあん」のことで、「粒あん」をつぶしながらしあげたあんこのことなんです。

「小倉あん」は、つぶしあんと粒あんが混ざっている状態のこと。

つぶしあんに、別に蜜煮をした大納言を加えて作ったりします。

しかし、こちらも、ただの粒が多く残ったつぶしあんのことを小倉あんとよんでいることもあり。

あんこは、実は確かな定義がありません。

● ささげ?小豆?大納言?何が違うの?

ささげと小豆は品種が違います。

大納言は、大粒の小豆のことです。

ささげは、小豆よりも皮がかたく、煮た時に割れることがありません。

そのため、お赤飯などに使われます。

お赤飯を小豆で炊くこともできますが、小豆の場合、真ん中から割れてしまい、昔はこれが「腹切り」に通じ縁起が悪いということで使われることがなかったようです。

小納言、中納言もありますが、こちらは、ただの「小豆」として扱われています。

大納言だけが高級品扱い笑。

なので、つぶしあんは、小豆でつくられることが多く、粒あん(粒の形が残っているもの)や小倉あんは、大納言でつくられることが多いのです。

ワークショップを行ってみて。

意外にも、フレッシュな(生の)ヨモギを見たことがない、扱ったことがない。

あんこを炊いたことがない、という方が多く。

とても、好評だったことと。

今回予定が合わず、来れなかった方が、またやって欲しいとの声も多く。

また、来年、開催することにしております。

よろしければ、どうぞお越しください(←告知、宣伝です笑)。

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