コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2013年6月11日

Vol.23 お客様目線の見やすいメニューへ

梅雨のうっとおしい時期になりました。

季節変わりのこの時期を敏感に捉えて、店内の模様替えに取り組んでみてはいかがでしょうか?

模様替えと言っても何も内装だとかの大事ではなく、身近なお客様に向けての店内POPやメニュー書き等々を季節感ある色合いに変更してみましょう。

例えば、時期にあった植物や食べ物のイラストが入っている台紙を使用する等、少しの工夫でお客様の目に止まりますね。

一つメニュー書きでの注意点なのですが、POPデザインや筆文字になれてくると、つい書体を崩したり、むずかしい書体を使ったりすること(ついやってしまう気持ちはよく解ります)があるようです。

おすすめメニュー等もそうですね。

つい自己満足で凝った作品を作ることに熱中してしまって、店のコンセプトや商品とはかけ離れたものになってしまっては意味がありません。

本来の見やすい、分かりやすい、選びやすいと、いう点に十分注意が必要ですね。

達筆?文字が懲りすぎていて、お客様が混乱している姿をよく見かけますよ。

あと、難読な漢字を使用しているもの(例えば、「牡蠣油鶏」「魚翅餃子」「海南鶏飯」「鰆」「鰤」等)、たまに見かけますが、読めないものは頼みません。

読み間違えて、恥をかくのはいやですから。

“本日のおすすめ”「蚕豆」なんて、貼り出されていると、何でおすすめ(売りたいもの)をわざわざ読めないむずかしい字で表示しているの?とつっこみたくなります。

名称が長すぎて読む気がしないメニューも避けたいですね。

一番おすすめしたいメニューは、文字の大きさを変えたり、色を変えたりして、強弱をつけ、お客様の立場になって頼みやすい丁寧な書き方を心かけてはいかがでしょうか。

また、メニューの書き方にもちょっと違いをそのままにしてはいませんか?

例えば、同じメニューなのに、壁のメニューには「ハンバーグ定食」と書かれていて、ブックメニューには「ハンバーグ御膳」となっていては、それだけで、お客様は混乱します。

定食や単品商品の食い違い、価格の間違えなどのトラブル等々、見づらい・わかりづらいは売上低下につながります。

これを機会に店内POPやメニューブックをもう一度見直し、店側都合や自己満足目線を考え直してプチリニューアルしてみましょう。

何よりもわかりやすい、見やすい、選びやすいが肝心です。

そのうえで、色や大きさ、イラストなどを工夫しましょう。

これからはますます暑くなる時期、“夏”“涼”などをイメージできる色を取り入れると、色を変えるだけで店内のイメージも変わりますね。

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