コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2023年9月11日

Vol.231 ジーマーミ豆腐

2023年夏、沖縄県への観光客数がコロナ過以前を上回る。

とのニュースの見出しが目に入り、そしてまた、あちこちから沖縄土産を頂き...。

あぁいいなぁ、とつぶやいていたこの夏。

「ジーマーミ豆腐でアナフィラキシー」とのニュースを発見。

今回はその「ジーマーミ豆腐」について。

ジーマーミ豆腐?

まずは、もちろん、ジーマーミ豆腐って?ということから。

ジーマーミ(地豆)は、琉球語で落花生、ピーナッツのこと。

ジーマーミーとか、ジーマミーとかとも言います。

ジーマーミ豆腐は、落花生を水に浸してすり潰し、芋くずを加えて火にかけて練り上げ、冷やし固めて作ります。

精進料理の胡麻豆腐はごまをすり潰し、くず粉で練り上げて作りますが、つまりはこれの落花生版。

醤油やだしをかけて食べるのが一般的ですが、甘いたれをかけたり、または片栗粉をまぶして揚げたりすることもあり、こちらも、胡麻豆腐同様です。

なぜアナフィラキシー?

ニュースでは、沖縄県内の飲食店でジーマーミ豆腐を食べ、急性アレルギー反応のアナフィラキシー反応を起こして救急搬送された事例が増加しているとのこと。

ジーマーミ豆腐は、真っ白で見た目は牛乳豆腐のようですし。

名前が「豆腐」なので、商品から含有食品を想像できない観光客が多いとみられています。

観光団体は、飲食店事業者に、「メニューや店内の掲示でピーナッツが原料であることを案内したり、注文を受ける際に確認したりしてほしい」と呼び掛けているそうです。

アレルギー表示は義務?

現時点では、飲食店での表示や、対面販売、包装されていない食品に関するアレルギー表示義務はありません。

しかしながら、現在、乳幼児の5~10%が、学童期では1~3%の児童が、食物アレルギーを発症していると言われ、重傷の場合は、同じ調理器具を使用しただけで、アナフィラキシー(呼吸困難や蕁麻疹)を発症し、最悪の場合、死にも至ります。

沖縄の離島などで発祥した場合、沖縄本島への緊急搬送が必要になる事例もあり、たかが、ではすまされないことも少なくありません。

義務かどうかではなく、これからは、個々で対応を考えていかなくてはなりませんね...。

現在、特定原材料は、

卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに

2025年からは、これにくるみが加わります。

準ずる21品目は、

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

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