2024年8月12日
Vol.240 ストロー
先日、飲食店向けの展示会に行ってきました。
目に付いたのが、様々なストロー。
脱ストロー問題です。
数年前に話題となった、ウミガメの鼻にストローが刺さっているという映像が衝撃的で、今でも目に焼き付いていますが。
それもあるのか、プラスチックごみの不法投棄によるプラスチックごみが世界的に問題になり、プラスチックのストロー廃止の動きが近年見られます。
大手ファーストフード店やカフェ店でも、プラスチックストローの使用の廃止が目立つようになりました。
今回は、そんな脱ストローの話。
● やはり主流は紙製ストローか
脱プラストロー対策として、複数の飲食店でまず導入されたのが紙製のストロー。
しかし、においや、ストローの味がする、また温度やすぐにふにゃふにゃになってしまう、などの飲み心地から、消費者の評判はあまりいいものではありませんでした。
更には、製造コストが高く、プラスチックに比べて価格が高いこともあり、導入には慎重な店舗も多いのではないでしょうか。
また、製造のために温室効果ガスの排出量がプラスチックストローの5倍近くもあることも、最近問題視され、紙はこれ以上広がらないような...。
● ストローレスリッドって?
次に見かけるようになったのが、ストローレスリッド。
ホットカップのように、ストローなしで飲めるフタのことです。
消費者からは、「紙ストローは味をまずくするからこれがいい」「これをまっていた」など、高評価だという話。
お子様やドライブ中など、ストローの方が飲みやすいという方のために、ストローをさせるストローレスリッドもあり、テイクアウトはここに向かっていくのではないかと...。
● マイ箸に変わるマイストロー
台湾では、2019年から一部でプラスチックストローの提供を禁止し始め、今では、マイストローが常識に。
持ち歩き用の様々なタイプのマイストローが販売されています。
マイボトルは定着しつつある日本。
ただ一時マイ箸を持ち歩くということも定着しなかったのに、マイストローは...。
はたして...。
● バイオマスプラスチックストローって?
プラスチック、紙にかわるストローとして、各業界が開発に取り組んでいるのがここ。
植物由来の再生可能な有機資源(とうもろこしやさとうきびなど)を原料とするプラスチックで、最終的に微生物の働きで分解して自然にもどるストローです。
見た目も使用感も、プラスチックと変わりありません。
また、第三のストローとも呼ばれ、竹製ストローや、さとうきび製ストローなどもあります。
こちらは、そのもの感が見受けられますが、使用感は、プラスチックとほとんど変わらない印象です。
自然派なお店には、オシャレ感もあり、こちらが合いそうですね。
● ガラス製ストロー
そして、私が見ていて1番気になったのが、ガラス製。
太さもいろいろあり、味も温度も変わらず、なんといっても見た目がきれい。
これは、飲食店に映えるなぁと思いながら。
中を洗うブラシもありますが。
コロナ過を経験した人たちが、さて、共有のストローを受け入れるのか。そこが疑問です。
みなさまは、気になったものございましたか?
台湾では、2030年までに、全面的にプラスチックストローの使用を禁止する予定となっています。
日本はどのような方向にすすむのか。
脱プラスチックは、必然ではあると思いますが。
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