コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2024年10月9日

Vol.242 生どんこ

冬菇(どんこ)といえば、干ししいたけの総称として知られていますが、最近「生どこ」が人気です。

冬菇(どんこ)って、しいたけの種類じゃないの?なんて声も聞きますので、今回は、その「どんこ」の話。

●冬菇(どんこ)ってしいたけの種類?

かさの開きが小さく、肉厚で丸みのあるものを収穫し、乾燥させたものが冬菇(どんこ)。

つまり種類というより、状態のことで、早生みたいなもの。

ちなみに、かさが中厚で平らなものを香信、冬菇と香信の間くらいのものを香菇といいます。

中でも、天白冬菇といわれる、かさが丸く盛り上がり、表面に白い亀裂がはいったものが最上品とされています

●しいたけってどうやって選ぶの?

生しいたけは、かさが開ききっていなく、かさの裏がきれいな色であるもの。茶色くなっているものは古くなっています。

かさの表面は軽く乾燥されていて、肉厚で、中はしっとりしているものを選びます。

つまりは、どんこ状態?

「生どんこ」は、乾燥しいたけの旨味をそのまま味わえるように、肉厚で食感のよいものとして開発されたそうです。

●日光浴の代わりにしいたけ?

日差しが年々強くなっている近年、日焼け止めや日傘など、できるだけ日に浴びないようになってきています。

それにつれ、ビタミンD不足が目立ちます。しかも子供のビタミンD不足は深刻な問題です。

ビタミンDはカルシウムを作るのを手伝います。年々骨粗鬆症が増えていますが、カルシウムだけではなく、ビタミンD不足も原因です。

そこで、しいたけ。特に冬菇は、ビタミンDを多く含みます。

1日に、15分~30分(または1時間とも)は日光浴が必要といわれていますが、今日は日に当たってないなぁという日は、ぜひ、しいたけを笑。

秋は、きのこの季節ですね。

きのこにもよりますが、旬は3~5月と10~12月。

春子は、旨味が強く、秋子は、香りがよいとされます。

今週は雨も多いし、焼きしいたけで、すだちかな笑

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