コラム

井上奈々子の『食の豆々知識』

2025年1月8日

Vol.245 チョコフレーク

あけましておめでとうございます。

さて、唐突ですが、最近、チョコフレーク食べました?

年末にチョコレートアイスでアフォガード(アイスクリームにエスプレッソをかけるデザート)を作ろうと思いまして。 どうせなら、食感もいいチョコフレークもかけたらおいしそうだなとスーパーに買いに行ったのですが。

ないんです。 求めているチョコフレークが。 昔好きだったチョコフレークが。

私の記憶では、「森永」と書いてある、チョコがしっかりとかかったチョコフレークが。

シリアルにチョコがうす~くかかっているものとか、チョコフレークが固まってケーキみたいになっているものとかはあるんです。 でも、求めているものが...。

ということで、今回は新年ちょっと箸休め的なコラムで「なくなってしまったチョコフレーク」...笑

● なんでなくなったの?

販売をやめた理由は、老朽化した生産工場の閉鎖ということみたいですが、その裏には、カカオ含有量が多い苦めのチョコが人気急上昇し、甘みの強い昔ながらのチョコフレークの売れ行きが落ちていたこと、スマートフォンの普及で、手につきやすいお菓子が敬遠されつつあったことなどの理由もあったらしいです。

確かに、その頃から、ポテトチップス専用トングが発売され、ゲームをしながらでも食べられると話題になっていましたね。

ちなみにチョコフレークの販売中止は2019年らしいです。 え、そんなに前になくなっていたの...?笑

そんなじゃ、販売中止にもなりますね。 すみません...。

● 実は、森永じゃなかった?

チョコフレーク、というとイメージするのは森永の赤いパッケージだったんですが。

実は、日清シスコのチョコフレークは、森永チョコフレークの販売の翌年に発売していまして。 2018年の時点で、すでにチョコフレークカテゴリーの75%を日清シスコが占めていたそうです。

これまた、え? 私が食べていたのは、もしかして森永じゃなかった?

確かに、パッケージは似ています。 もしかしたら、森永の商品だと思って、日清シスコのチョコフレークを召し上がっていた方もいたのでは。 でも私は、絶対森永派でした笑

ちなみに、日清シスコのチョコフレークは、今でも安泰です。

● 形を変えた森永チョコフレーク!

スーパーで売っていなかった森永チョコフレークを探し求めていたら、ネットで復活したチョコフレークを発見。

しかし、フレークでななく、完全にチョコバーになっていました...。

その名も「チョコフレーク 1本固め!」。 1本固めって...。 そして本当に固いらしい。 そして、それも実は販売終了になっていました...。

生き残るために形を変えたのに、それでもダメだったんですね。 残念。

とりあえず、なんか違うとか言わず、日清シスコのチョコフレークで、ダブルチョコアフォガードを楽しみました。

スーパーのお菓子売り場を久々に歩き回っているときに、ブルボンのルマンドが小さくなっていたりと、形を変えたお菓子に遭遇。

違うの、これじゃないの、と思いながら。 これが普通になっていくのかとちょっとさびしい気もする年末でした。

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