コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2014年5月13日

Vol.34 初夏の衛生管理、今すぐ見直そう

さぁさぁゴールデンウィークも終わり、ほっと一息といったところでしょうか。

東京ではすっかり初夏の陽気。

いよいよ夏が近づいてきましたね。

気温が高くなると心配になるのが食中毒。

今頃から夏にかけては、細菌による食中毒に特に注意が必要な季節です。

これから夏に向けて、特に梅雨の時期は、食材はもちろんの事、備品等にも衛生に気をつけなければならない時期でもあります。

そこで一つ、今回訪問指導した店舗での衛生意識の問題点について話したいと思います。

問題点が目についたのは、客席での後片付け、バッシング時の事です。

スタッフのバッシングでの行動を見ていると、テーブルを拭き上げたダスターと同じ物で、座敷の床や座布団を拭いているのです。

これでは清潔であるダスターを使用していても、雑巾と混同して使用しているのと変わりありませんよね。

たまに、使用後のおしぼりをダスターに使用している店もありますが、そんなことはむろん論外ですね。

そんなことはしていないと言われる店長、マネージャーの方も一度、スタッフのバッシングをチェックしてみてください。

平気で使用後のおしぼり使って、テーブルを拭いていたりしますから。

お客様が見れば、不衛生極まりないと思われてしまいますね。

そんなことをしていないか、細かいこともチェックが必要です。

テーブル専用のダスターを他の物と区別するには、色分けや種類分けも大事で、白いタオルのような物を使用していると、印象の問題ですがどうしても雑巾のような感じもするので、色つきや専用の物を使い、お客様から見てもはっきりと清潔に使用しているところを見せましょう。

意外とこういったところまで、気にされるお客様は多いというか、細かいところほど目につくものです。

業務用の優れたテーブルダスターは安価ですので、ぜひ、使い分けることをお勧めします。

また、お客様に提供しているグラスを紙ナプキン入れにしたり、以前は小鉢として使用していたと思われるものを灰皿として使ったりと、誤解を招く使い回しはしない方が賢明です。

良い印象はありませんね。

飲食店にとって、衛生管理は必要不可欠なもの。

安心・安全を進めるとともに、それらのお客様目線での「見える化」もまた大切なことです。

店側は、注意深く現状の衛生管理を見直し、スタッフ全員、徹底を習慣づけるとともに「見える化」を進めましょう。

季節変わりの店内の装飾品の飾り付けの変更時でもあります。

この機会に、衛生についての備品も一掃しましょう。

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