コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2014年9月9日

Vol.38 責任者の意識が成功の鍵

皆様、お疲れ様でした。

このようなご挨拶をしたくなるような猛暑も一段落し、並行して秋を代表する食材も〈初物〉として頂ける時期になり、やっとこの夏も終わりそうだなぁー、秋ももうそこまで来ていると思うこの頃ですね。

さて、今回のお話は指導先でのお話ではなく、一客として行っていたお店のお話をしようと思います。

約二年前に近くに焼鳥屋が新規オープンし、店外に焼き鳥を焼く美味しそうな煙を出して、その匂いに吸い込まれるように店内へ入ったのがきっかけで、焼き鳥が食べたくなったらここのお店という頻度で通っておりました。

料理は美味しいし、店長やスタッフも元気で気配りのできる良いお店でした。

親しくしていた店長が一年後に、「僕、別な店舗に移動するので近くに寄った際は寄ってください」と挨拶をもらいました。

次にお店に行った時は、新しい店長に代わっていました。

この間、久しぶりに行くと、美味しさは変わっていなかったのですが、“人が代われば、店も変わる”のだと改めて痛感しました。

それは、お店が非常に荒れていて汚くなっているのです。

カウンターに座ると目の高さにあるデッシャップ台の上なんてホコリと油まみれなのです。

カスター類もベトベトで、店内から見える厨房もタッパー等の備品は一見、整理整頓されているように見えるのですが、よく見るとあちらこちら乱雑でホコリまみれなのです。

前からのスタッフもいるわけですから、クレンリネスの意識の低い店長に代わっただけで、スタッフも変わってしまうのですね。

前任の店長は、接客も清掃もスタッフ教育がされていて、お店に良く反映されていたのです。

店長の考えや動きによって、お店の正しい運営・お店のカラーを作り出しもするし、方向指示的な役目もあるわけですから、一店長の役割の大きさを再認識しなければいけませんね。

店長が見本となるような取り組みや適切な指示をしなければ、スタッフも元気な接客なんてしませんし、清掃も手を抜きますね。

お店は店長のスタッフ教育が映し出す鏡といっても過言ではありません。

暑さから開放され一息つきたくなる時期ではありますが、繁忙期に備える為にも気を引き締めて、高い意識を持って頑張りましょう。

責任者、店長の皆さん、あなたの意識1つでお店が大変身しますよ!!

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