2015年11月9日
Vol.52 繁忙期の対応と挨拶の重要性
「おはようございます」。
これって、飲食業界、決まっての挨拶ですよね。
数々の現場を見ていると、やはり、この挨拶(元気や笑顔)が気持ち良く交わせている店舗は、良い空間やもちろん、コミュニケーションも取れていて人手不足なんて事になることもなく、良い運営ができています。
挨拶の無い所ほど、いつも求人募集の頻度が高く、経費を使い、無駄な汗を流して、ぼやきっぱなしといった事が多いように見受けられます。
「良い挨拶無き店舗には、繁盛は無い」と断言しましょう。
幼稚園や小学生から習ってきたことですものね、原点でしょう。
気をつけましょう。
さて、今回は運営上の問題点として、繁忙期、特に宴会需要の多いこの時期は、時間制限を取り入れるケースがたびたびありますが、予約時や入店時にキチンとしたラストオーダー等の時間テーブルを伝えておかないために、スムーズなオペレーションが取れず、ましてやお客様に不愉快な思いをさせてしまい、悪い口コミを広げる事になってしまうようなケースがあるようです。
店都合の時間制限や飲み放題のストップは、理解を求める打合せ(説明)が不可欠ですから幹事さんとの対話が肝心です。
一方通行の思い込みで伝わってないこともありますから、十分配慮しましょう。
一般客席の場合も、週末などは時間制限を取り入れているケースもあるようですから、スタッフ全員が情報を共有して、説明不足なく対応できるよう教育が必要です。
楽しんでいる最中に突然「帰れ、席空けろ」なんて言われたら、お客様にとっては全てが台無しでしょう。
特別な時間、空間は、皆、我が儘でいたいもの。
混雑時、やむを得ない場合は、低姿勢で、お伺いをたてるように理解を求める形で、くれぐれも店の都合だけを優先させてはいけませんね。
そして、もう一点、この時期、冬メニューの取り込みや新メニューの開発を進めている店舗もあるでしょうが、ただのインパクト狙いかと思うような、間違った方向に進んでいる場合もたまに見かけます。
料理人や店のチャレンジ精神も理解しますが、お客様のニーズに全く沿わないメニュー提案で失敗しているケースが多くみられます。
和食のニーズ、洋食のニーズに沿ってなければ、店側の押し付けであり、支持は得られないでしょう。
コンセプトやターゲットを無視して、ただ、意外性やインパクトを狙っても、せっかくの新メニュー開発が不発に終わり、残念な結果になってしまいます。
慎重に検討していきましょう。
「ニーズ無き所に購買力無し」。
チャレンジは大切ですが、チャレンジしていく方向性を見極めることが重要ですね。
この業界、考える事や進める事、取り組むべき事が山済みで飽きませんね。楽しみましょう。
やってやるぞと一声叫べ!
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします