2009年3月9日
Vol.57 食の資格
私が食の世界に興味を覚えた頃は、食の資格といえば、「栄養士」と「調理師」くらい。
あとは「食品衛生責任者」くらいでしょうか(笑)。
そして、私が、フードコーディネーターの学校に通った2年後に、フードコーディネーターの資格試験がやっと始まりました。
しかし今や、昨今の資格ブームの中、食に関する資格も気付けばなんだかあっという間に、星の数のように増えていました。
春です。
資格がとりたくなる季節です(?)。
ということで、今回はちょっと気になる食の資格の話。
● 野菜ソムリエ
ここ数年でよく耳にするようになったのが、野菜ソムリエ。
正式には、ベジタブル&フルーツマイスターといいます。
タレントの長谷川理恵さんが取得したことから話題になり、今やタレント間で人気の資格!?といった感じですが、最近では、自然食品のお店などで、ソムリエならぬ、野菜ソムリエが野菜を選んでくれたり、説明してくれたりもします。
野菜と果物のおいしさや魅力を伝えるという目的で、野菜や果物の種類や、特性、栄養、素材にあった食べ方、盛り付けなどの総合的な知識を学びます。
資格は、ジュニアマイスターから3段階あり、どれも養成講座を受講しないと、取得できません。
講義は、野菜の食べ比べをはじめ、売り場の演出をコーディネートしたりすることもあるようで、確かにちょっとおもしろそうですよね。
参考:http://www.vege-fru.com/
● 食育
さて、これも最近よく耳にする言葉で。
「食育」とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識を「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること、だそうです。
これまで、教育の世界では、「知育」「徳育」「体育」が基本とされていましたが、今最も注目されているのが「食育」です。
これは、2005年に「食育基本法」が制定されたためであり、この背景には、
“フードチェーンの多様化・複雑化で家庭などにおける食の教育力の低下などの環境の変化の中で、国民個々の自主的な努力に委ねるだけでは、健全な食生活の実現が望めない状況である”
という報告がされています。
なんだか考えさせられる文章です。
そこで、今や、農林水産省をはじめ、様々な組織が取り組んでいます。
資格も、これまた民間資格ですが、服部幸雄の食育インストラクター養成講座や、すくすく子育て食育講座、食育指導士養成講座などなど、さまざまで、講座によって、食品を見分ける力や食のマナーなどをトータルに学べたり、野菜編、畜産編、というように素材によって分かれていたりします。
参考:http://www.gakubun.co.jp/aff_traffic/c27.html
http://www.e-shokuiku.jp/index.php
http://www.sikb.net/ej.html
● フードアナリスト
さて、これが、私が今1番注目している資格ですが・・・(笑)。
格付けをする専門家になる資格ができました。
といっても、もう、2006年に第1回目の4級試験が行われていますが。
何を格付けするのかといえば、食・食空間。レストラン・飲食店を空間として評価・分析し、1つ星から5つ星までの活付けをするそうです。
そのため、食材に関することから、料理・食器の歴史、テーブルマナー、飲食店の経営、更には、レストランでの会話(4級では英語、3級ではフランス語、2級では中国語らしい)にまで知識が問われます。
それって、今まで、私がやってきた店舗チェックってこと?レストランガイドのライターってこと?(あ、もちろん日本語オンリーですが・・・)
と、かなり興味がある資格です(笑)。
参考: http://www.foodanalyst.jp/index.php
なぜか、4月になると、何かを始めたくなります。
自己投資(資格マニアではなく)が大好きな私としては、また、何か勉強したい虫がうずき始め・・・。
周りには、“その投資はいつ回収するの?”と聞かれるのですが・・・。
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