コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2012年1月10日

Vol.6 宴会接客で学ぶサービス術

明けましておめでとうございます。

年末年始、何かと寄り合いも多く、暴飲暴食又風邪にも注意で、体調管理に気をつけましょうね。

先日、参加した宴会での事ですが、困った店舗がありました。

宴会では、定番の飲み放題でのこと。

生ビールを数名が二度、三度と追加注文をすると、店員さんからピッチャーでのビール提供を進められ、言われるまま受け入れた所、さすがに飲食業界関係の集まりですので、数名が「あれっこのビール変じゃない」との声。

そうなのです、店員さんに確認するとピッチャービールの中身は、発泡酒だったのです。

メニュー表を見ると、ジョッキには生ビールの表記はありますが、ピッチャーの事は表記がありません。

店側の魂胆は見え見えですよね。我々でなくても一般のお客様もすぐに気がつくと思いますよ。

発泡酒と明記して出すならともかく、説明もなく、ビールと見せかけて出すような行為は、偽装に他なりません。

間違いなく店の信用を失います。こんな幼稚な事はやめなければいけませんよね。

別の宴会(新年会)では、心配りの効いたサービスを受けました。

冒頭の挨拶で、昨年は1が付く数字は縁起があまりいいものではないと言うくだりがありました。

程なくすると、接客係りがドリンクサービスで各テーブル回りをしながら、ウィスキーの水割りをあえてダブルで提供している事を告げながらの接客です。

私の回りの方々もニヤリとしながら、そのグラスに手を伸ばしていました。

こんなさりげないサービスを取り入れたいものですね。仕事が出来るキャプテンが想像出来ます。

お客様の挨拶や会話に耳をそばだてると、サービスのきっかけやヒントが転がっているものです。

お客様に目配り、耳配りをしている事により、小さなきっかけが大きな感動を呼べるような攻めの接客を心掛けてはいかがでしょうか。

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