2009年8月10日
Vol.62 ドリアン
先日、子供に果物の図鑑の本を読んでいたら、「ドリアン」があり、その見たことのない容姿におどろいたのか、すごいいきおいで“これなに?”“どうやって食べるの?”“どんな味するの?”とくいついてきました。
そしてもちろん、最後には“これ食べた~い!!!!”
日本で生が手に入るのかな、と、ネットで調べてみたら、買えるんですね。
でも、6,000円くらい・・・。
う~ん高いなぁ。
これ買うなら「でんすけ」(黒皮スイカ。これは食べたことない)買いたいなぁと親のわがまま(?)で、買えるということは、黙っていることにしました(笑)。
私は、今から1○年前の卒業旅行でシンガポールに行った時に食べたのが1回きり。
その時は、何の知識もないまま、屋台で売っているのを食べたのですが、臭くて気持ち悪くなった記憶しかありません(笑)。
ということで、今回は「ドリアン」の話。
● 王様は飛行機に乗れない?
ドリアンというのは、もともとマレー語で「刺=ドリを持つもの」という意味だそうです。
強烈な匂いとやみつきになるおいしさから、「果実の王様」「魔王のフルーツ」などと呼ばれています。
が、これには昔、栄養豊富なため、王様が精力増強に食べていたから、という説もあります。
果肉は強い甘味があり、ねっとりしていて、よくクリームチーズのようといわれます。
何度も食べるうちに、やみつきになるそうですが、私はそこまでいかず、1回で挫折しました(笑)。
タイでは、「女房を質に入れてでもドリアンを買え」という言葉もあるそうです。
玉ねぎの腐ったような臭い、都市ガスの臭い、などといわれる強烈な匂いを発するため(ちなみに、果肉から匂います)、東南アジアのホテルや機内には「NO DURIAN」と書かれた、ドリアン持ち込み禁止の張り紙があります。
最近では、モントーンという匂いを抑えた改良品種が人気だそうですが、それでもやはり、臭いものは臭いそうです・・・。
● いつ、どうやって食べるの?
ドリアンは1年中現地では手に入りますが、旬は、5~6月だそうです。
スイカなどは持ってみて、重いものを買いますよね、しかし、ドリアンの場合、重いものは種が大きく、また水分も多すぎるので、軽いものがおすすめだそうです。
ちなみに2~3kgが一般的な大きさで、値段は品種によっても違いますが、20~50バーツ/kg(\100/kgくらい。やすっ!)。
ドリアンは、熟すほど、独特の匂いが強くなってきます(熟していないものはほとんど匂いません)。
なので、果実の底が割れ、強い匂いを放つようになったら食べ頃だそうです。
市場では、ちょっと皮を切って、果肉をさわらせてくれます。
ドリアンは、割るのがちょっと早くても遅くても最高の味はだせない、とこだわる人が多いのか、気に入らなかったら断って、次のものを開けてもらっていいそうです。
食べるときは、まず、ナタなどで縦にドリアンを割ります(市場では割ってくれます)。
表面は固く鋭い刺に覆われているので、素手でさわると怪我をします。
中からでてきた、種の周りのクリーム状の部分が可食部分です。
種も焼くか茹でるかすると、食べられるそうですが、ほとんどの場合は廃棄されます。
● なぜ今、ドリアンがハイチュウに?
実は!8月4日にハイチュウ(森永製菓)のドリアン味が発売されました!!
宣伝している訳ではありませんが(笑)。
8月12日は「ハイチュウの日」(8・1・2でハイチュウ。これは日本記念日協会で認定されているそうです)って知ってましたか?
ハイチュウには「ワールドフルーツ」というシリーズがあり、世界のレアなフルーツ、旬のフルーツをテーマに、期間限定で2品ずつ発売されています。
今回、ハイチュウの日に合わせて、ワールドフルーツシリーズからドリアンを発売したそうです。
http://www.morinaga.co.jp/hi-chew/
で、早速買って食べてみました(笑)。
1番興味があったのは、独特のあの匂いはどうなっているのか、でしたが、さすがになんとなく東南アジアに来たような香りはするものの、強烈な匂いはなく、味は、あぁなんとなくこんな味だったな、というちょっとくせのある程度のまったり感。
お菓子ですからね。
やはり、相当マイルドに仕上げますよね。
果物の王様といわれるほどおいしいなら、ドリアンを食べてみたいけど、ちょっと手が届きづらいという人には、おすすめかもしれません。
子供をこれでごまかせるかも!と、原材料をちょっと見たら、残念、乳製品が入ってました(アレルギーなため×)。
しかも、ドリアンという文字はどこにもなく。
あ、香料だけなんだ・・・と、しょうがないとは思いつつ、ちょっと更に残念でした(笑)。
ところで、ドリアンとアルコールを同時に摂取すると死ぬことがあるといわれています。
過剰に摂取しても死亡するともいわれます。
実際にタイでは、毎年何人か必ずドリアンで死亡者がでるそうですが、これには医学的根拠は何もなく、ネズミを使った実験では死亡例がなかったそうです。
まさに、魔性の果物ですね。
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