コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2017年4月11日

Vol.67 接客の本質を忘れない!インカム使用法

「おはようございます」。

一日のはじまりは、気持ちの良い挨拶から始めたいですね。

新年を迎えて早3ヶ月以上が経ちました。

あっという間に春ですね。

年頭に立てた計画は順調に進んでいますか?

立ち止まっていませんか?

なかなか計画通りに上手く行かない事もあると思いますが、毎月、年頭の目標を思い出しながら、リセット、気付きの繰り返しが大切です。

人は忘れる事が、得意ですからね(笑)。

今回は、現場でのまずい接客について、話したいと思います。

最近の大型店舗、特に居酒屋系の業態では、インカムを導入している店舗を多く見かけますが、導入による弊害について、問題意識を持って頂きたいと思います。

インカムを導入して、仕事の効率が上がった、フロア全体の把握ができるようになった、お客様をお待たせしなくなった等、業務効率は改善されていますか?

機能は十分にいかされているでしょうか?

インカムの導入により、機能ばかりに目を向けて、お客様に対する心配りの接客に欠けている事はないでしょうか?

・お客様来店時、インカムでの会話に夢中で、「いらっしゃいませ」も言わない

・お客様からのサインに気がつかず、呼ばれても後回し

・オーダー受けの最中も内部の会話で中断

・料理提供時、話しながらのサービスで、料理名等はほったらかし

・イヤホンが、邪魔になっているのか、お客様の声を何度も聞き返す

等など、数えれば次々出てきます。

本来なら、

・情報を共有

・一斉通話が可能

・通話はタダ

・ワンプッシュで通信が可能、呼び出し待ちがなく、連絡や指示をパッと伝えられて便利

・クレームや非常時などの際にも瞬時に全員が状況を把握可能

等などのメリットがあり、情報共有で業務効率はアップするはず。

便利な機能も使い方を誤るとマイナスばかりが、露呈してしまいます。

特に新人スタッフなどは、不馴れな為、入店時には教育の徹底が必要でしょう。

また、一部のスタッフしか使えないでは意味がありません。

スタッフミーティング等で使用方法をよく確認し、インカム使用時のルールを徹底させて、スタッフ都合ではなく、お客様優先の使用を心がけましょう。

せっかくの優れものを本来の機能を最大限に活用し、運営に活かしましょう。

スタッフの入れ替りが激しいこの時期、来店時のお出迎え、オーダリング、商品提供、お会計までの様々な場面で、自分都合の仕事や作業ではなく、本来のサービス業を実行して行きましょう。

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