コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2017年6月13日

Vol.69 お客様目線で店舗と人の劣化を防ぐ

本年前半戦もあとわずかで終了。

日々営業に追われていると、本当に時間が経つのが早く、1ヶ月どころか、半年一年があっという間に過ぎ去ってしまいますね。

今回は気がつかないうちに、時間の経過とともに進行している店舗の劣化について、話したいと思います。

まずは、店舗のファザードから。

開業以来、何年も何十年も手直しをしていない店舗がどれだけ劣化しているか確認したことありますか?

日々、見慣れた景色だと、なかなか感じ取れませんよね。

外壁がいつの間にか薄汚れている、照明が暗くなっている、看板にキズやへこみがある、店先に置いた植木鉢が埃をかぶっている等など。

毎日、目にしていると気がつかない、見たくない変化が外観には出るもの。

皆さんのお店も開業オープン時や初期の頃の画像や映像を残してあると思いますので、まずは見比べてください。

外壁やドア周りの照明等の劣化に驚かれるのではないでしょうか。

外装の劣化の主な原因は、紫外線。

屋根や外壁は年数の経過とともに劣化が進みます。

日々のクレンリネスでは、防ぎようのない外壁などの劣化をどうカバーするのか?

店舗の劣化は、麻痺してしまう事に気がつかないと、落とし穴が待っています。

劣化が進めば進むほど、費用が高額になることもありますね。

やはり、定期的なメンテナンスは必要ですね。

また、店舗のクレンリネスルールが曖昧になっていることが、店の老朽化を進める一因にもなります。

現場スタッフでは、判断出来ない事柄もありますが、一連のルールブックやチェックリストは、やはり必要でしょう。

今一度、店舗の劣化も念頭に入れてのクレンリネスの見直しを課題にしては、いかがでしょうか?

整備においては、スタッフミーティングを開き、店目線ではなく、客目線での手直しも必要でしょう。

また、スタッフが「見えない」「気づかない」「対処しない」ではなく、問題意識を持てるようにすることも重要です。

劣化は、仕方ないと諦めず、先延ばししない。

劣化も対処の仕方で大分変ってくるものです。

店側の姿勢、対応で劣化を防ぎ、リニューアルの先送りにつなげましょう。

もう1つ、劣化でいえば、店舗の劣化の他にも危険な劣化に眼を向けてみてください。

それは「人」の劣化。

スタッフの接客内容やおもてなしの気持ちに劣化や馴れ合いはありませんか?

お店も人も、老朽化する事なく、常にリフレッシュを取り入れながら、アンチエイジングで行きましょう。

後半戦の良きスタートに向けてリフレッシュ計画を進めたいですね。

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