コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2017年9月12日

Vol.71 私語がもたらす店舗イメージへの影響

おはようございます。

季節の移り変わりの速さに驚く今日この頃ですね。

ついこの間まで、暑くてフーフー言っていたのに、今では秋の便りに日々追われてる毎日ではないでしょうか。

追われるといえば、日々の業務に追われてしまいがちですが、販促は待ったなしでやってきますね。

色々な現場をみていると、季節限定メニューの導入や各種イベントの提案など、季節や行事に応じて、新規顧客やリピート客を呼び込むために様々な販促を行なっています。

この時期は特に年末に向けての新たな宴会メニューの構成から価格の検討に入ってるタイミングではないでしょうか?

忘年会・クリスマスシーズンは、飲食店にとって最大の繁忙期。

繁忙期を安心して迎えるために、今この時期にしっかりと企画を練って、ぜひ最高の成果を上げてください。

ただし、イベント等の集客施策ばかりに力を入れて、お客様への接客がおろそかになっては本末転倒ですよね。

日々の営業に抜かりがあってはいけません。

今回は、日頃の営業において、リピーターを減らしてしまう事柄を一つ。

営業時間内の現場スタッフ同士の私語への警告です。

お客様が居ない時に手を動かしつつもスタッフ同士の私語はよくあることだと思います。

しかし、1組2組とお客様が来店されても、気の緩みがあるのか、前の延長でつい私語が続いたりしていませんか?

私語は、スタッフにとってはたわいもない会話でも、お客様にとっては、店の雰囲気をこわす雑音以外の何者でもありません。

「小声だし、聞こえてない。たいしたことではない」と思ってはいませんか?

私語は、店側が思う以上に、お客様の耳に届くもの。

そしてこれは、お客様に不快な思いをさせているということに気がつかなければなりません。

会社の陰口や不満、スタッフの悪口、さらには、お客様の噂話など、特に悪口を言っている時の顔ほどイジワルで醜いものはありませんよね。

これがそのまま、店の雰囲気に直結しているのです。

せっかく良い商品を提供されても、そんな話が耳に届きながらの食事がおいしいと感じるはずがありません。

その店の体質からくる印象で、店舗イメージはガタ落ちとなります。

みなさんの店舗でも、ハウスルールなどには必ずと言っていいほど、「私語は禁止」とあるはずです。

なぜ私語は禁止なのか、雰囲気が店にとっていかに重要なのかを含め、ルールの徹底化を図りましょう。

残念ながら、飲食業界は人手不足から入れ替えが激しくなっています。

その都度その都度の教育は、たいへんな労力と精神力が求められますが、常にルールの徹底や教育、躾に時間を取れるようにしていきましょう。

新人教育を社員やベテランスタッフに任せていても、任せっぱなしにしないで定期的な確認は必要ですね。

後半戦に向けて、スパートをかけていきましょう。

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