コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2018年1月9日

Vol.75 QSC再確認の重要性

松も明け、寒さが一段と厳しくなってまいりました。

今年もまた新たな戦いが始まりましたね。

年末年始の繁忙期、お客様の受け入れが大変だったお店も多かったことと思います。

毎度のことになりますが、そのあとの中旬が売上ダウンになるお店が大半です。

そんな少し時間ができる時期、繁忙期で何が起きたかを検証することも大切です。

人材不足でサービスの低下が起きていませんでしたか?

人手が足りないとかの言い訳よりも、今いる人材でのオペレーション作りに再度目を向け最大限のサービスに取り組むには何が必要なのか、何処を見直すのかによって工夫、改善方法はあるはずです。

今一度、店内営業を見つめ直してみませんか?

スタッフ同士の連携がうまくいかなかった事、品質に関する点検が厨房・ホールともに「イイカゲン」になっていた事、スタッフレベルに大きな差がある事、作業動作がやりにくい部分、お客様からの内外問い合わせに対する応対等など、必ずムリ、ムダ、不要、不完全がある事に気がつきます。

過ぎ去った嵐だと決め込んで、そのままにして改善なければ、命取りと肝に命じてくださいね。

来年はまたやってくるのです。

また、事前の策も検討の時期です。

前年の年末、ニュースでもたびたび取り上げられていた事柄〈飲食店からの失火〉による火災発生の事件、さらに年初には地震警報が店内に響き渡った地域もありましたね。

乾燥するこの季節、防災の意識を高めましょう。

店内や厨房に設置してある消火器及び設備は、いつでも取り出せる場所に設置してありますか?

地震警報の時スタッフを含め経営者もしっかりした行動がとれましたか?

防災器具の使用期限は、大丈夫ですか?

もしもの時の避難非常口の確保はどうでしょう。

扉の前に物が山積なんて事はないですよね。

防災意識を高めておかないと取り返しのつかない事になります。

今年一年の初めとして十分注意してください。

そして、やはり年の初めとしてお願いしておきます。

飲食店の成功繁盛は、常に繰り返しの認識である、不可欠不変のQ(クオリティ)・S(サービス)・C(クレンリネス)・V(バリュー)の精度、維持、成長を目指して営業が行われているかということです。

リピートするお客様、新規のお客様の来店が増えるのは、繁忙期にこれらが高い満足度で伝わったのち起こってくることなのです。

1月はスタート万全の態勢を整える月でもあります。

頭のエンジン全開で頑張りましょう。

明るい一年になりますように。

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